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 ちょっとプログラム変更です。最近サイドターンのお悩みを聞くことがよくあるので、今回はお待ちかねドラテク講座っぽく解説します。あっ、FFのサイドターン中心に解説します。FR、MR、4WDの方々には申し訳ありませんが参考までに読んでみて下さい。でもポイントは同じです。これを読んで同じ考え方で、同じ駆動方式の速い選手の走りを研究してみてください。きっと答えが見つかりますよ。

180度サイドターンできますか?と聞くとだいたいのジムカーナ経験者は「できます」と答えますよね。270度は?「何とかできます」。360度は?「よく失敗します」。720度は?「やったことない」。とまーこんな感じの方々が非常に多いのです。私が思うに、このような方々は、実は180度ターンすらできていないことに気がついてないのです。スピンとターンを勘違いしてるんです。そしてこの程度のスピンなら私の女房にもできます。女房に怒られるかな(^^;
1コの180度サイドターンで、うまい人と、それなりの人といったいどれぐらいのタイム差がつくと思いますか?0.5〜1秒以上ついちゃうんです。コースに2箇所あったらそれだけで最低1秒ですよ。つまり、上手なサイドターンをマスターしてしまえば一気にジャンプアップしちゃうんですよ。こんなおいしい話を解説しちゃいます。
サイドターンの良し悪しを見極めるポイントはズバリ旋廻中心位置です。旋回中の車両の重心(シフトレバー20cm前あたり)が描く円の中心が、どの位置にあるかが重要です。間違えないでください、この中心とはパイロン位置ではありませんよ、パイロンがないところで旋廻しているのを想像してくださいね。速いターンの旋廻中心の3大条件は。
@車両の前後方向に対する位置は、ホイールベース中心〜50cm前の範囲。
A重心との距離。又は車両外壁との距離は、50cm以内。
B旋回中の中心位置がパイロン位置と合致してズレやブレがない。
この3コを上手な選手と同じにしてやれば、同じように速いターンが90%できたも同然です。

@車両の前後方向に対する位置。
私のターンはホイールベースの中間あたりに中心を持っていくようにしています(図2)。180度以上のターンは終始この位置にキープしています。180度以下の場合、50cmほど前に持ってきますし、180度でも50cmほど前に持ってくる速い選手もいます。でもそれが限界です。それ以上前でも後ろでもダメです。ちなみに完全グリップでの旋廻中心(図1)はリアータイヤの横に位置します。
冒頭に書いた勘違いターンの人は中心がもっと前(図3)、フロントタイヤ近辺になっている場合が非常に多いです。中心をフロントタイヤ横に持ってくると立ち上がり直前で車が止まりそうなぐらいもたつきます。また、遅いばかりではなく270度以上のターンができなくなります。

さらに中心が前の人も初心者にはいます。これは極悪で、180度スピンした時点で、車がバックするかパイロンとフロントバンパーがご対面になっちゃいます。

A重心との距離、又は車両外壁との距離。
これは旋回半径を意味します。小さければ小さいほどよいです。ドアー横50cm以下でコントロールしましょう。これも非常にタイムと密接で180度ターンの場合余計に1mはなれると簡単に0.5秒以上の遅れがあります。

B旋回中の中心位置の変化(ズレ、ブレ)。
上記@Aの中心が旋廻開始90度〜180度の時点で固定されなければいけません。そしてこの中心をパイロンの位置とぴたりと一致させるのです。旋回中に中心位置が前後にばらついたり、左右にばらついたり(パイロンから離れたり近づいたり)してはいけません。中心を固定するとまるでコンパスで円を描くように、360度でも720度でもきれいに旋回することができます。

自分のターンをビデオにとってスロー再生するとこれらのことが一目瞭然になります。この3つの項目を速い選手と見比べてみてください。きっと遅い現象(原因ではありません)が見つかります。

これらがまったく一緒なのに、どーして遅いんだろう??という方!冒頭で90%と書いたのは、残り10%の不具合があるためです。それは車そのものに問題がある場合が多いです。ズバリ!旋廻スピード。これはLSDや足のセッティング、サイドブレーキの効きに大きく起因します。また、誰が運転しても、なにをやっても3個の条件を整えられない場合も同様かもしれません。先輩や師匠に運転してもらってアドバイスをもらうことをお勧めします。

FF以外の駆動方式の場合も、上記の3個の条件を速い選手と比較してみるとよくわかると思います。駆動方式や車両により固有のベストな旋廻中心位置があります。研究してみてください。

次回はこの3コの条件を整えるためのトレーニング方法と、手足の動かし方の考え方を解説いたします。遅い現象の原因が明らかになります。乞うご期待!
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6 「サイドターンできますか@」 2003年6月11日