Report
 前回からの続き。

慣熟歩行で、理想?の走行ラインを決めていざ出走!ところが結果は惨敗。よくあることだしこれを何年も続けるのが当たり前のような気もする。優勝できなくてもせめて、自分の思い描いた走りを実践できて表彰式に出られれば少しは気も晴れるのだが。。。
惨敗のパターンとしてトラブルを除き以下の2パターンが考えられる。
@思ったとおり走れないで表彰式に出られない。
A思ったとおり走ったのに表彰式に出られない。
よほどのハンディーをしょったマシンでなければパターンAのドライバーは重症と思っていい。でも@も安心はできない、なぜなら仮に思ったとおり走れたとして、やっぱ表彰式に出られない危篤状態の人が@に潜在しているからだ。このように@の中にはAの予備軍が存在するのだが、ややこしいことに上級者のほとんどが@のパターンで撃沈するもの事実なのだ。なぜなら上級者は、思ったとおり走れれば必ず表彰式に絡むことができるからである。

 いずれにしても第一に目標とすべきことは、”思ったとおりに走れるようにする”ことなのである。これができなければはじまらない。攻略法が悪いかどうかを考えるのはその後でいい。まー本番の2本でこれを実現するのは至難の業なのだがそれをやらなきゃならないのがジムカーナなのだからしょーがない。100点満点は僕も年に1回できるかできないかでだいたいは90点前後が多い。結局1本目の走行をビデオで分析して得た大半の結論は”失敗しないこと”なのである。いくら上級者や先輩に攻略法を教わり、頭に叩き込んでも、あっちこっちで失敗したのでは全く結果に結びつかないのである。実践できなきゃ全てがパーですよ。

 100点とはいかないまでも、90点程度で表彰式に出られない人はパターンAの泥沼にはまっているのである。ほぼ完璧に走れたのにどーしてトップと2秒も差があるんだろう?と内心悩むものの、ライバルに聞かれると「あそこで失敗しちゃってさー」なんて誤魔化したりして。実は僕も昔心当たりが大いにあるのです。こういう人は”思ったとおり”そのものに間違いがあるのです。だから上級者から見れば失敗がボロボロ見えるのだが、本人は全く気がついてないのです。本人が成功と思っていることが、実は失敗なのだからたちが悪い。前半区間は完璧に走って後半大失敗、でも中間で1秒も遅いというのも同じことで、後半の大失敗とは別に前半の気づかぬ失敗を打破しなければならない。この泥沼から抜け出すのは、容易ではないし、自分ひとりで解決しようとするととんでもない時間がかかったりします。直接横に乗せてもらって教えられればよいのだが、ここではそうもいかないので、ヒントを教えます。
 速い人とラインが違う場合、これは比較的簡単でラインのアドバイスやビデオ分析をすれば第2トライにすぐに生かすことができます。まーこの程度のことで2秒も差がつくとは考えられないが。。。問題は恐怖感や思い込み、突っ込みすぎやアクセル開け過ぎ、不適切なテクニックやクセによってポテンシャルを余らせる失敗である。この失敗はドライバーのレベルにより自覚できる範囲が決まるので非常にわかりづらいといえる。自覚できることそのものがドライバーのレベルと言っても過言ではない。これも日々の練習で鍛えるしかないのだが、どーしても2本目にタイムアップしたいなら、僕がその昔実践した方法を紹介する。
 まず恐怖感や思い込みを打開するため自分の意識をある程度無視した乱暴な荒業だが、ビギナー時代は特に高速区間で役に立った。1本目アクセルオフでクリアーしたコーナーは2本目全開。チョンブレーキのところはアクセルオフだけ。しっかりブレーキを踏んだところはブレーキングポイントを意識して遅らせる。こんな単純なことでタイムが1秒以上上がることがある。ただし、リスクも大きいわけだが、もともとライバルより遅いのだからよほどのことがなければコースアウトはしないと思う。それで大失敗すれば失敗が自覚できるわけだし、わけもわからず遅いのよりも精神的によいのではないでしょうか。成功すれば1本目とは別人になってるはずである。くれぐれもいっておくが、上級者がやるべきことではない。上級者の場合かえって突っ込みすぎてタイムを落としている場合があるからで、そんな無茶したら本当にコースアウトしますよ。人によりけりケースバイケースです。
 突っ込みすぎやアクセルの開け過ぎの場合、タイヤのスキール音が教えてくれる場合があります。ビデオで速い人とタイヤの泣き所が違っていたら要チェックです。サイドの立ち上がりでのカウンターも要チェックですね。
 不適切なテクニックやクセについては、、、当日はあきらめるに限る。自覚できないのだから仕方がない。後日誰かに教わろう。
また、のちのちこのレポートでポテンシャルを使い切るイメージを紹介したいですね。

さて、この2回のレポートのまとめとして、
「正しいイメージの通り失敗することなくゴールする」
となる。あたりまえのことだがこの奥深さをよーく理解してほしい。
自覚できない失敗の原因はイメージの誤りにある。→理論的理想ありき
自覚できた失敗の原因はテクニックの誤りにある。→でも実践できなきゃ全てがパー
ジムカーナが自分との戦いと言われるゆえんである。

前回の冒頭で紹介した小説の続き、
固唾を呑んでみんなが見守る中、最後の一発を打ち終えて科学者は一言「千円すった」。チャンチャン!
はてさて、正しいイメージができなかったのか、それともイメージどおりできなかったのか。僕はパチンコがジムカーナよりも難しいことは百も承知だからやらないのです。
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11 「でも実践できなきゃすべてがパー」 2003年8月19日