2008年6月30日(月)

 午前中は土砂降り雨の中、デモランさせていただきまして、みんなの期待を裏切ってどこにもぶつからず無事ゴール出来たので、SA1の一部の人たちに中指立てておきました。ほんとあの人たちったら、カラミにくいわ。
 さて、そんなSA1の人たちが黒山の人だかりとなって前代未聞の大盛り上がりを見せてた再車検祭ですが、今回はファイーバースコープなるハイテク機器を使ってあんな所やこんな所を奥の奥まで覗き見しました。ガラの悪い野次馬の口撃が激しくって、さながら再車検祭みたいになってました。
 題して「悪徳医師変態検診シリーズ第1弾・ファイバースコープで裏の中まで丸見え再車検(恥)」です。題する必要ありません。あっ!なんだコレ!?うわっ!こんな所に!!てなことがあったかどうかは、ないしょです。

ポイント表、更新しました。
N2、SA1、NT4のリーダーが交代しちゃったよ。

2008年6月29日(日)

 JAF関東チャンピオンシリーズ第6戦・関越スポーツランド。
デモラン&徘徊&再車検であんな所やこんな所や、むっきゅー(><)♪のため更新お休み。

2008年6月28日(土)

 幽霊を見ると驚きもしなければ悲鳴も上がらないっていうのは本当だった。その不可解な存在に、視線は釘づけになり、血の気が引くのを感じながら、ただ茫然と立ち尽くすのみである。彼が私の傍らを足早に静かに通り過ぎたのは確かだった。あり得ない場所であり得ない恰好で。彼がこの世の人かあの世の人か、今となっては知る由もない。この世の人であってほしいと思う反面、やはりそれはあり得ない、と何度も考えてしまう。3分の三日月が雲に隠れ、うっすらと霞のかかった真夜中の堤防。岸の明りがかすかに届き、天と地と海の境があいまいな暗闇の中、全身を白で覆った彼はその闇の向こうからぼうっと現われた。

 ああ、今日はJAF関東第6戦・関越スポーツランドの前日練習ですね。明日の本番、私はお手伝いにお邪魔します。昨年はデモランの完熟走行で、ゆっくり走ったつもりがガードレールに激突するという前代未聞の赤っ恥ぶっこいて、ほんとにお邪魔しました。詳細は2007年6月18日の日記を見ればいいじゃないか!(なぜかキレ気味で)
 今年はホントにゆっくり走ります。

2008年6月27日(金)

 しもつけ新聞によると大洗沖に暖流が来ているらしい。
キターーーーーーーーーーーッ!!
イクーーーーーーーーーーーッ!!

全日本第6戦茂木の申込は本日消印で締切ですよ!

全日本第9戦九州・最終戦の宿泊予約したよ!

早くも1年が終わった気分です・・・。

2008年6月26日(木)

  7月のお仕事、お待ち申し上げます。m(__)m
サイドが効きずらい。LSDのセッティングで悩んでいる。
そんな方々はぜひご相談ください♪
サイドが効きにくいホンダ車はエグゼオリジナル・バリ効き魔法のO/H致します。
FDのサイドもいい感じの秘策をご用意してお待ちしております。

 仕事もぼちぼちですが、それ以外も忙しくって。
ターンの練習、読書、水泳、そして釣り。
改めて書くと全部一人遊びってのが苦笑いですが・・・。
今もっとも私の気持ちを煩わしているのが釣りなのです。
とにかく釣れない!!
生命の源、大海原に完全シカト決め込まれてます。
エブリーにETCまで取り付けて片道60kmを足しげく通って、毎回坊主。
雨の日も風の日も、丸坊主。
実際、丸坊主ですが。エグゼ素坊主ですが。
昨日の話題じゃありませんけど
ここまで無視されると犯罪予告の一つもしたくなりますよ。
無差別大漁殺りく(地引網で)、とか。(←地引網は犯罪です)
燃料の高騰で漁船が止まって、中国ウナギが国産と偽る昨今だからこそ、たかが魚釣りといえども、もっと真剣に取り組まないといけないと思うのです。
自給自足の時代は必ずやってくるのです。
その時になって慌てないように、今からスキルを身に着けないと。
そもそも考え方が甘いんだ。
もっと自分を追い込まないといけないんじゃないか。
なんとしても釣るぞ、という気迫が足りないだ。
一家の長の負う責任として、家族全員が泣いた方が切実だろう。
よし、決めた!
釣れなかった翌日は家族全員ふりかけONLYにしよう!!

誰か女房にそれとなく伝えてください。

2008年6月25日(水)

 6月はネットの犯罪予告による逮捕者が19名だそうです。社会で孤独を感じ、ネットの世界でも誰にも相手にされず、そのうち自分の存在すら実感できない状態に追い込まれて行くのでしょう。最後に警察だけが相手になってくれて、本当は救われた気持になるのかもしれません。
 ブログも掲示板もコラムなどのコンテンツも、続かなくなる最大の原因は「寂しさ」にあると考えます。「ひとりごと」と題したブログが丸々1年間、完全無欠のひとりごとで終わってしまったら、2年目はなくなるでしょう。誰かに読んで欲しいから公開するのに、閲覧カウンターが自分が開くたび1個進むのでは寂しい限りです。まるで虚無暗黒の宇宙を一人漂っている感じでしょうか。カウンターがぼちぼち進んでも、コメントが皆無ならこれまた寂しいでしょう。質問しても答えるものはいない。そのうち、足跡残してね♪、とか直球勝負しても見送られ、寂しさは募る一方です。せめて知人と会ったときに、ブログ見てるよとか、ブログ見たけど大丈夫?とか声をかけてもらえれば救われるのでしょうがそれすら一切なく、こっちからブログの話題をふっても、へぇーそうなんだ、などと初耳決め込まれた日には、何だこいつも見てないのか、友達じゃなかったのか、などとまた寂しくなります。結局、発信する労力に見合った価値を見出せなくなって、つまらなくなったり、くだらないと思うようになったり、他に有意義な時間を見つけたりして、やがて発信が遠のくのでしょう。この価値こそが、自己の存在の実感、ではないでしょうか。
 多くの人はこのように立ち消えしてしまうのものです。なにもネットで実感できなくても、家族や友人や会社や趣味の世界で自分の存在に気を留め、必要とされ、時に尊敬され、悩みを相談したり、飲んで雑談に興じたりしてくれる人がいるのですから大丈夫なのです。ところがごく稀にそういう人間関係が周囲に皆無な人がいるのでしょう。ネットだけが残された最後の砦になって、すがりつくほど寂しい人がいるのでしょう。しかしそこでも無視され続けたら、どうしても振り向いて欲しくって、誰もやらない、周囲をあっと驚かせ一目置かれるような、安直で大胆な行動をほのめかしたくなるのでしょう。
 目立ちたかったから。僕はここにいる。だって、ほら、ちゃんと警察の人が捜して迎えに来てくれたんだから。

今日は珍しく暗い話題でした。

2008年6月24日(火)

 今、小山が寒い。
・日系人殺害遺棄・小山市2男逮捕
・ネットでTDL殺人予告・小山市19歳男逮捕
・小山市中央繁華街で下半身露出男逮捕

私もいろいろ気をつけようと思います。


■屁と実(2)

 健康診断当日の朝になって要綱を読む自分にも非がある。しかしながら、要綱にそのことは書いていなかった。こと採便に関しては、同封の採便キットの取扱説明書に準ずる、と記されているだけである。採便キットのビニール袋を破り中身を取り出すと、採便カプセルが2個入っている。なぜ2個なのか、疑問に感じながら取扱説明書に目を通すと、1日目、2日目の文字がすぐに目に飛び込んできた。その瞬間目の前が真っ白になり背筋と額に嫌な汗が噴き出て伝った。二日分の採取。なにをいまさら、そんなバカな・・・。

 つまり、前日と当日の2つのサンプル母体からサンプリングしなければ、大腸ガンの検査としては不十分らしいことを、当日の朝、私は初めて知ったのである。なるほど、採便カプセルがペアなのも合点がいく。まさに時空を超えた四次元トラップに陥った、といっても過言ではない。いや、過言だ。

 ここでノビタなら1日目の採便カプセルを片手に机の引出しに入り昨日に戻ればなんら問題はないのであろうが、あいにく私の周りにドラえもんはいない。ドラえもんみたいな人はいるが、リアルドラえもんはいない。私はもてあました2個の採便カプセルを両手でジャグリングしたり、一休が如く左右のこめかみに押し当てたりしながら思案を巡らせた。警備犬エグの小屋の周りには昨日のといわず転がってはいるが、まさか犬の排泄個体からサンプリングしてヒトの健康診断に平然と提出するわけにもいくまい。そんなことをしたら即日自治医大病院の隔離病棟に強制連行され、検査実験の採便モルモットと化し、引っ込みもつかず困ったあげく、結局関係各位に「ごめんなさい、いっこはわんこのうんこです」と早口言葉みたいな謝罪をする羽目になるのは目に見えて明らかだ。ネタ的には至上の逸品の予感ではあるが、43歳のヒト的にはどうかと思う。

 大工の親父の逆パターンとして、息子のをサンプリングしようかとも思ったが、陽性が出た場合、被疑者が二人では再検査の際にややこしいことになりはしないかと心配だ。また、それを機に一生ぬぐい切れない親子の確執に発展し、あの時オヤジがクソを採らせろとか言わなきゃオレの人生こんなことにはならなかったんだよぉ!、と罵倒されながらめった刺しにされて生涯を終えるのも本意ではない。

 考えあぐねたあげく、多少屈折した理屈もって最もシンプルな結論に達した。
 昨日の私は若干便秘ぎみだった。もちろん嘘である。嘘ではあるが、便だけに嘘も方便である。昨晩わずかな便意をもよおしトイレでねばったが、残念なことに便通に至らず、涙をのんでサンプリングを諦めた、と仮定しよう。従って、本朝、これより排泄される先端部分は、本来、昨晩出るべきものであって、昨日の生産ロットなのである。見事に理にかなった屁理屈に、思わず天才だと呟く。他者を巻き込まず、己の背徳的苦痛から逃れる手段はこれしかあるまい。つまり屁理屈で真実をねじ曲げようと考えたのだ。屁理屈で真実を、、、屁で実を、、、すべてが円満解決できると信じていた。

 罪悪感から逃れた私は鼻歌交じりでトイレに入った。取説に汲み取り式のトイレの場合のサンプル母体確保手段が載っていなかったのは甚だ遺憾ではあるが、そこは我が英知をもってすれば他愛のないことである。幾重にも折り重ねたトイレットペーパーごしにサンプル母体の温度と重量を感じ、しかめっ面しながら無事キャッチすることに成功した。段取りに従い、一日目の採便カプセルで母体の先端を、二日目の採便カプセルで母体の後端を。これを間違えるとロットの入れ違いが発生してしまうので末端形状の観察をしながら慎重に作業は進められた、が、今考えればそれほど重要でもないことに気づく。各々のサンプリングに成功し、カプセルと心のわだかまりに蓋を固く閉ざしたのである。そして、何食わぬ顔で1日目のカプセルに貼られたラベルに昨日の日付と時間をしれーっと記入したのだった。

 公民館の待合所は老人でごった返していた。
「昨日と今日のですね?」
受付の職員が差し出された採便カプセルを受け取り、コンテナーに無造作に投げ入れた。厳密には昨日のロットと今日のロットのはずだ、と心の奥底で応え、濡れた紙で出来た誠実の鎧を纏って、私の10年ぶりの健康診断は始まった。

 食品偽装問題に食品の安全性が揺るがされている昨今、同じような経緯をもって今もどこかで食品ラベルの改ざんが行われようとしているに違いない。製造日、ブランド、等級、氷山の一角にすぎない偽装改ざんの露見は今も後を絶たない。いずれの場合も発端は些細なことであったはずである。そう、屁理屈から真実を曲げて些細な嘘が始まるのである。屁で実を曲げる。今回の事例と唯一異なる点といえば、消化の前か後かの違いでしかない。

 思いがけないまとめ方に私自身驚いている。

2008年6月23日(月)

JMRC関東ミドルシリーズ第5戦・浅間台のリザルトはこちら
ポイント表更新
お疲れ様でした。


 さて、いきなりだが土曜日の採便トラブルについて語ろう。

■屁と実(1)

 採便キットに添付されている、リアリティー溢れるカラー写真付き取扱説明書を見て驚愕したのは、健康診断当日の朝だった。なにも、必要以上にリアルなカラー写真に驚愕したわけではないが、たぶん赤味噌か合わせ味噌か冷たくなったカレーであってほしいと願わずにはいられない。できれば図解はイラスト程度にとどめておいてほしかったと心から思った。

 遅ればせながら、今まさに食事中で奇しくもカレーライスを食している真っ最中の方々や、想像力豊かなうえにその想像が記憶から払しょくしきれないまま社食のテーブルについたら、向かいの部長が味噌田楽だった方々には、ウンがなかったと言わざるおえない。出来れば今すぐブラウザの閉じるボタンをクリックし、脳内メモリーも消去していただきたいと思うのだが、時すでに遅しか。大変心苦しく思う。

 採便キットの中には近未来的な形状の採便容器が2本入っていた。ちなみに私が子供の頃の採便容器は携帯用メンソレータムの容器に似た薄くて丸いスチール製の缶だった。ネジもなく、ただかぶせるだけの蓋がなんとも頼りない。たまたまその日のサンプルの粘度指数が低めだったら、学校に到着した頃には、まさに実も蓋もない惨劇である。前の晩の水分摂取は控えめにし、排泄時には神様に祈ったものだ。また、盛りが良すぎても蓋の隙間からはみ出てしまうし、一度容器の外側を汚すと取り返しのつかないこれまた惨劇になるので細心の注意が必要だ。まさに悪魔の容器だった。
 さらに時代を遡るとマッチの空き箱だったと両親から伝え聞いたことがある。昔の人々は資源を大切にしていたんだと、いまさらながら頭が下がる。間違えて特大のお徳用マッチ箱に詰め込んだ豪傑も学年に一人ぐらいいたようだが、頭が下がるうえに開いた口がふさがらない。

 脱線ついでに検便にまつわる面白い話を一つ紹介しよう。とある家族の3人兄弟が、3人そろって緊張のためか、当日の朝に限って排便に難儀していた。すると江戸っ子大工の父親が、どいつもこいつもケツの穴の小せぇヤローだと一括し、あろうことか自分が産み落としたモノを3人に分けて持たせたのだ。これだけでも十分面白い話なのだが、後日3人とも泣きながら陽性通知をもらってきた、という秀逸なるオチまでつくのである。コンパの席で誰にも相手にされず自爆テロでもしたくなった時など、覚えておいて損はない。

 それから比べれば、パチンと節度よろしく密閉できる全長70mmほどの円筒形透明プラスティック製の容器は、アメリカ航空宇宙局・NASAで開発された近未来型採便カプセルといっても過言ではない。蓋の内側には長さ50mmほどの棒状のサンプリングスティックが装備され、その先端でサンプル母体を引っ掻いて付着させ、保存液で満たされた容器に差し込み蓋を捻って完全ロックするのである。これならどんなにしゃばくても漏れる心配はないし、想定される惨劇のリスクは激減する。サンプル量は必要最小限の微量で良く、割り箸やヨーグルト添付のプラスティックスプーンなどの副資材も必要としない。なにより嬉しいのは指先がサンプルに50mmと接近せずにサンプリング作業が完結する点である。まさに現時点での画期的システムといえる。ただ難点は、著しい遠視の場合や、アルコール中毒の禁断症状、もしくは老人特有の手の震えが生じる一部のユーザーには、スティックを容器に差し込む際に狙いが定まらず、容器を持つほうの手にサンプルが接触する危惧がなきにしもあらず、ということぐらいであろう。私は遠視も手の震えもないので、安心してサンプリング作業が行えるのである。

ついノリノリになってしまったので、つづく。

2008年6月22日(日)

 本日JMRC関東ミドル第5戦・浅間台です。
天気が微妙ですが精一杯かっこいい走りをして下さい。


■「姫椿」 浅田次郎


 奇跡の短編が8編。愛猫を失った女が伝説の獣・シエと出会う話「シエ」。自殺を決意した社長がふらりと立ち寄った銭湯で過去を思い出す「姫椿」。天地の運命を分かつ同一人物がこの世に存在するという不思議を描いた「再会」。などなど、どれも魅力的な話ばかりです。特に私のお気に入りは全容が解明されぬまま終わるリアリティーが妙に印象深い「零下の災厄」と、意表をついたハッピーエンドの「永遠の緑」ですかね。なにも難しいことはなく引き込まれ、健康診断の待ち時間にもさらさら読めますよん。

2008年6月21日(土)

 10年ぶりぐらいの健康診断にこれから行ってきます。
朝からちょっと、採便でトラぶりましたが・・・。ま、のちほど。

2008年6月20日(金)

 TKO (テクニカル・ノック・アウト)
テクニカルセクションで惨敗するさま。あるいは、惨敗すること。
例) 中間トップでTKO撃沈。_| ̄|○

あ、忘れかけてたSUGOの賞金が今日振り込まれた。

■「五郎治殿御始末」 浅田次郎


 明治維新を迎え武士の時代が幕を閉じた。行き場を失うもの、髷を落とし不器用に新時代を生きるもの、武士であり続けようとするもの。6編の短編が激動の時代を生きた武士たちを描く。男の後始末。
 僕なんかすんげぇー武士にあこがれちゃうっす。最近のマイトレンドはやっぱ武士キャラっすよ。武士キャラで売ってまーす、みたいなみたいな。マジちょーかっこよくないっすか? (こんなヤツは当時生きていけなかったでしょう)

2008年6月19日(木)

 昨日はメロン記念日。北海道で買ったメロンが食べごろの三日目。
うまかった〜。

 今月のJAFスポーツに菅生で初優勝したチューバッカ森田選手がでかでかと載ってます。次のプレイドライブにも載ることでしょう。さらに来月は、マッケンジーの連勝にストップ!佐川復帰後初優勝!!と載るでしょう。(←ぜひ見出しに採用してください)
父として嬉しい限りです。
 次回イオックスもSA1とN2はエグゼ祭の予感がしております。もちろん私もがんばっちゃいます。崖っぷちですから。

■「天切り松 闇がたり 第二巻 残侠」 浅田次郎


 時は大正ロマン華やかなりし頃の、義理と人情に命を賭けた粋でいなせな義賊の物語。そこに客分としてあらわれた老侠客。幕末から生き延びた清水の次郎長の子分・小政だった。このちっこいじぃさんが、めっちゃくちゃかっこよくて、めっぽう強いってのが痛快です。ほかにも、親分・安吉、すりのおこん、詐欺の常、夜盗の栄治、それぞれのエピソードを松蔵が闇語り。小政が言う「俺ァ男だ」から始まり、男たぁこういうもんだ、ってのを松蔵が教えてくれます。つづく三巻、四巻が楽しみっす。
侠客=任侠を旨として渡世(とせい)する人々。
任侠=弱い者を助け、強い者をくじき、義のためには命を惜しまないという気風。

2008年6月18日(水)

 ばあさんが座敷の奥に煙草の箱を取りに行っている間、私はレジの前の丸椅子に腰掛けぼーっとしていた。近くに鳥の声が聞こえた。店の軒先を間借りした燕の子が腹を空かせて親鳥の帰りを待っているのかと思い、ガラス越しに軒先の巣を見上げた。子燕の綿毛のような頭と黄色いくちばしがわずかに見えた。すると、軒先でも屋外でもない方向から、またさっきの鳥の声が聞こえた。振り返り店内を見渡すと、天井から大型冷蔵庫の天盤に斜めに伸びた電気配線に一羽の親燕がとまっていた。燕は私と目が合い、首をかしげ、また一鳴きした。
 ワンカートンの煙草を片手にばあさんが戻ってきた。店内の燕を見上げる私に、昨日入ってきたっきり出られないみたいで困ったもんだ、と気の毒そうに言った。店の入口を開けっ放しても出られないそうだ。天井間近を飛ぶのは、下には人間と陳列棚があるからだろう。青空に向かって飛び立つと欄間の嵌め殺しのガラスに阻まれ方向転換してまた電線の上で羽を休めるのである。昨日から同じことを何度なく繰り返しているに違いない。ちょっと高度を下げて鴨居をくぐれば、開いた入口から元の世界に戻れるのだが、なんたる不器用さだろうか。軒先の巣で待つ子燕との距離はわずか2m足らずだというのに、親子を隔てる欄間のガラスはさぞ恨めしかろう。まるで無実の罪で囚われ拘置所の面会室で再会を果たした親子のようであった。
 このところ私の車には魚の釣れない釣り道具一式が積みっぱなしなのである。その中に、東南アジアの小さな工場で製造され、はるばる海を渡り日本に来て、未だ魚というものを知らない玉網が、本来の職務である釣った巨大魚をすくう、という一世一代の出番を1年以上も待ちわびているのである。なぜなら、釣り師がその玉網の網の目よりも小さな魚しか釣ったことがないから、ということにほかならない。店内を飛び回る燕は、その網の目よりも大きいだろう。
 のどかな田舎の20坪ほどのタバコ屋の店内で、ばあさんと二人で作戦を練り、大捕り物が始まった。ばあさんが片方から脅し、もう片方で私が玉網を構えて待ち伏せるのである。逃げ回る燕。脅すばあさん。玉網を振りかざす私。いずれも真剣に違いはないが、俯瞰的に見れば可笑しい。逃げる燕はもともと俯瞰的視野の持ち主だが、当事者なのだから笑ってはいられない。まさに必死である。5分ほど続いただろうか。飛行経路と回避パターンを完全に読み切った私は、見事燕を玉網に捕え、瞬時に外に放った。その一部始終を子燕は固唾を飲み込みながら見守っていたに違いない。梅雨の晴れ間のささやかな珍事である。

>鳥かよっ!!(玉網の嘆き)

2008年6月17日(火)

 情報が錯綜する中、これみよがしに間違った情報も、もっともらしくまかり通るものである。私のFDが壊れたのはタービンでもなければ触媒でもない。マフラーの太鼓の中身だ。佐川選手が履いたのはWTHでもなければTTでもなくWTSだ。(笑)
 情報不確かな誰かが想像でものを言う。〜じゃないか?たぶん〜だろう。当初、想像で言った人は、それが想像であることをちゃんと言葉にしているはずなので責任はない。問題は聞き伝える二人目以降にある。「〜じゃないか?」が「〜みたいだ」になり「〜なんだってさ」となって偽物の真実となる。二人以降の自己顕示欲が発言に付加価値を付けたがって過剰サービスになるか、又は聞いた時点で希望的観測が介入して脳で理解をゆがめるゴシップ好きか、そのいずれかであろう。伝言ゲームがゲームとして成り立つのは、人間の、聞く、理解する、語るの不確かさにある。やがて放っておけばとんでもない妄想世界が蔓延してしまうだろう。

 ではトラブルの真実と経緯と推定原因と教訓を教えよう。以降、FDに多少詳しくないと理解できない内容も含まれるので興味のない人は、ここでさようなら。

 壊れたのはマフラーの太鼓の中身である。太鼓の中身は消音効果を目的とした仕切板が複数枚、外板の内側にスポット溶接にて固定されていて、排気の迷路を作っている。排気の距離を限られたスペースで稼ぎ、衝撃波の干渉と相殺を促し、消音効果を発揮する。この仕切板が太鼓内部で外れ、排気の迷路を閉ざした。したがって高回転時の排気圧力が上がり流量が制限されて、いわば糞づまり、便秘のようになった。この場合、コーラックを飲んでもお通じが良くなる訳ではない。

 症状は以下のとおりである。
・プライマリーのブーストピークが通常0.9が0.7になった。
・セカンダリーブーストピークが通常0.8が0.3になった。
・上記症状は一度アクセルオフ(負圧蓄積)しても変わりない。
・排気音が高く、ジェット機みたいになった。
・突然なって以降100%の再現性がある。
 症状は木曜日の午後、ナビの試運転を兼ねたタバコ屋からの帰り道に突然訪れた。注目すべきはセカンダリーの落ち込みの酷さにある。当初は触媒の粉砕を疑ったが異常はなかった。次にツインターボシステムを疑ってしまった。ウェストゲート、リリーフバルブ、ブローオフバルブの閉不良やセカンダリータービンに排気を導くバルブの開不良を疑った。排気音が変わったことから、セカンダリータービン周辺の排気バルブの機械的破損が最も怪しいと考えた。無数のアクチュエーターとソレノイドバルブと入り組んだホースと格闘し、熟考し工夫し調べられる範囲で調べたが決定的な異常は見つからなかった。とうとう金曜日未明、暗礁に乗り上げ翌日のフェリーを諦めた。
 金曜日の朝。東京大井のFD専門ガレージ・ナイトスポーツに初めて電話で相談し、多忙の中、快く思いを聞き入れて頂き、急きょ車両を持ち込むこととなった。蛇足ではあるが前日取付たナビが大活躍し、都内迷走せずに済んだことは言うまでもない。羽田への発着便が手を伸ばせば届きそうな所にナイトスポーツはあった。ツインターボシステムの点検をしてやはり異常は見当たらない。そしてマフラー太鼓の外板に波打つような歪みを発見した。このわずかな異常に注目したのがさすがナイトスポーツである。中古純正マフラーならいくつか在庫があったのだろう。その場で交換したらあっけなくなおった。

 推定原因は・・・・恥を忍んで教えよう。
SSPの練習で連続2本走った後、こんちきしょー、こんにゃろー、もう一本走りたい!ってことがよくあるじゃないですか。だけど水温、油温、タイヤの温度もチンチンでタイムも出ないだろうし壊れてもイヤじゃないですか。
だからいっつも

水たまりにバシャーンって。(強制急速冷却)

そら、太鼓も歪むわ。
外板が急冷による伸縮を繰り返し、波打つように歪んで、しまいには中の仕切板のスポット溶接がはがれたってすんぽうです。SSPは晴れの日でも水が引けないところがあるんですよ。みなさんもお気を付け下さいね。ふつうの常識的な人はこんなバカなことやらないと思いますが、私と佐川さんは昔っから良くやります。(笑)
ポイントは徐冷です。(頭も車も)

ご心配いただいた方々、お力を貸していただいた方々には大変感謝しております。ありがとうございます。
ざまーみろ、とか思った人には、期待はずれで申し訳ありません。

2008年6月16日(月)

 ナビがあるのに道間違えたエグゼです。
北海道ぶらり一人旅(日帰り)、戻ってまいりました。
3分じゃなくて、3分10秒ぐらい走れたので嬉しいです。
1本目はヌルいくせしてライン外しまくって船酔い気分でしたが、2本目はちゃんと走って0.02秒差で入賞を逃しました。が、0.01秒差で8位になるところでした。どっちかって言うとラッキーです。

しかし、北海道は日帰りする所じゃありません。

2008年6月15日(日)

 全日本ジムカーナ第4戦・日帰り決勝のため更新お休み。

2008年6月14日(土)

 フライング更新です。
マフラーが壊れて糞づまり。
触媒じゃありません、マフラーです。
太鼓の見えない中身です。
そんなもん、わかるかっつーの。

ま、無事なおったので、北海道ぶらり一人旅(日帰り)(涙)にちょっくら行ってきます。
(イメージ図)
  小樽 → 砂川で3分走って
   ↑        ↓
   ↑       苫小牧
   ↑        ↓
   ↑        ↓
   ↑        ↓
   ↑        ↓
   ↑        ↓
   ↑        ↓
  新潟       仙台
   ↑        ↓
   ↑        ↓
    ← 栃木 ←


巨万の富を惜しげもなく投げ打って、たった3分間走ってきます!!
でっかいどー、ほっかいどー、クマでもシャケでもかかってこいやー!!
しかも梅雨を避けるための北海道なのに、雨だってさ。
るぅるぅるぅるぅるぅるぅるぅ。(野良犬に向かって)

狂気の沙汰は掲示板をご覧あそばせ。

2008年6月13日(金)

 新潟出港まであと90分というのに。


私はまだ栃木にいます。


昨日、タバコ屋の帰りに


FDが壊れました。


ブーストが0.3しか上がらなくなってしまいました。


_| ̄|○

2008年6月12日(木)

 今日から1泊2日の鎌倉修学旅行に出かけた次男。本人はもとより、女房は事前の準備に余念はなく、遠く離れた祖父母でさえ、1週間も前から天気を気に掛け電話をよこした。家庭がそわそわした空気で満ちていた。

 そういえば、俺、明日っから北海道だ。亭主が明日から3泊4日で北海道に行くことを、今朝初めて知った女房。そういえば言ってなかったような気がする亭主。さざ波さえ立たず平静のまま短い会話は終わる。そんなものです。さしずめ、女房が唯一気にかけたのは、ガレージの犬に餌をあげなければならない、ということだけだった。そんなものです。


【結論】
・亭主の存在価値は犬の餌やりに他ならない。


北海道に永住するかもしれません。

2008年6月11日(水)

 グッドイヤーが群を抜く高性能タイヤを開発しちゃったので、BS、YH、DL各社の日本を代表するトップドライバー達はこぞってグッドイヤーを装着し、世界に挑戦する。みたいなものですな。雑誌広告やTVCMやポスターや、商品タグの選手の写真とか、どうするんでしょうか。各メーカーも「選手のため」とはいうものの、苦渋の決断だったのではないでしょうか。だって、最後の最後のひのき舞台をかっさらわれるようなものですからね。選手にしてみても義理を押し通して俺は国産で泳ぐ、などという男気などはただの我儘としか思われず、おまえ一人のオリンピックじゃないんだよ、の一言で片づけられちゃうのでしょうか。選手とスポンサーは苦楽を共に闘って成長すべきものだと思うのですが、世界一決定戦の舞台ではただの綺麗事にしかならないんですね。なんだか、関係するみんなが気の毒なような気がしてならないのです。泳ぐのは俺だ。最も生身(裸)に近いスポーツで、最後に圧倒的な力を支配したのが薄っぺらな布だったってのも実に皮肉なものです。

 よし!ここは不詳エグゼもひと肌脱いで、水泳だけにひと肌脱いで、すべてを丸く収める良い方法を考えようじゃないか、と思いたったら、瞬時に二つの妙案が思いついたのです!あぁ、私ってなんでこんなに天才なんだろう。

案@
国産3社はS社の水着をしれーっとパクる。

案A
北京オリンピック特別規則により男女とも全裸。

個人的には妙案Aがお勧めです。好き嫌いの問題じゃなく。

2008年6月10日(火)

 やあ、遅くなって、すまん、すまん。
ちょっと宇宙人にさらわれちゃってさぁー。
インプラントされてる間、掲示板にでもカキコしようと思ったけど
FOMAも圏外だし、いやぁー、まいったよ。

どうせつくなら嘘は壮大な方がいいかなと思いまして。。。

2008年6月9日(月)

 N2佐川選手とSA1森田選手と3人で、ガチンコ勝負してきました。
その結果、北海道行のフェリーで高いメシをおごることになったのわ!!

(ドラムロール)  ドロドロドロドロ・ダン!










俺だよ。





他人のポイント集計してる場合じゃないですって。_| ̄|○
JAF関東ジムカーナ第5戦・タイナイ、ポイント表更新。

2008年6月8日(日)

 フライング更新です。
なぜかって?
そりゃーおめぇ、SSPに行くからにきまってんじゃねぇーか。
そんじゃー、ごめんなすって。

2008年6月7日(土)

 speedo社の水着は素晴らしいですね。メガネフレームはレンズが落ちて耳かけは溶けるけど。

 今日は天気もいいのでイバチューにでも行ってきます。

2008年6月6日(金)

 こうも雨が続くとブラッド・ピットのセブンをいつも思い出してしまいます。七つの大罪。暴食、強欲、怠惰、肉欲、傲慢、嫉妬、そして憤怒。月曜日から降り続いた雨は、日曜日にジョンが自首してくるまで降り続いた。雨の鬱陶しさが作品全体をより陰鬱に印象付けました。トラックの影から殴られ卒倒したミルズ刑事は、雨に滲む視界のなか、銃口を向けるジョンの姿をなすすべなく見上げた。このシーンがインパクトあったわぁ。ブラピの恐怖と悲しみと怒りの名演技が素晴らしかった。でも後味悪いね。
 ぜんぜん違うけど、ザ・マジックアワー、見に行きた〜い。

さて、週末はJAF関東チャンピオンシリーズ第5戦・タイナイです。
全クラスのリザルトをどなたか、FAXか画像メールで下さいな。

■「天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道」 浅田次郎


 わけあって留置場に寝泊まりすることになった老人が、6尺四方にしか届かない夜盗の声音・闇がたりで物語る。時は大正ロマン華やかなりし頃の、義理と人情に命を賭けた粋でいなせな義賊の物語。渡世人だのやくざ者だの博徒だのと、ジローの得意分野で胸のすく傑作が次から次へと。
 この老人こそ天切り松こと、その昔天井を抜いてお宝を盗み出す大泥棒・松蔵その人である。この闇がたりに、留置所内の罪人も看守も巡査も署長さえも、黒山の人だかりで聞き入ってしまうという、面白い設定なのです。もちろん読者も闇がたりの世界に引き込まれて・・・。現在第二巻を朝の5時から読んでます。

2008年6月5日(木)

 刑事コロンボが来た!
 正面の観音開きが千客万来大歓迎と大解放しているにもかかわらず、律儀に裏口のインターホンを鳴らしてその男はやってきた。奥の事務所から顔だけ出して、どーぞ、と大声で答える。男は引き戸を遠慮がちに開けながら顔だけを覗かせたが、入ってくる様子はない。過ぎた遠慮が私をイラつかせた。再びどーぞ!とさっきよりも大声で促した。愚鈍な男はあたりをきょろきょろと見渡しながら、ガレージの中を横切り、やっと事務所の私の存在に気がついたようだ。
 濃紺の背広とつま先が禿げた靴は見るからにくたびれていた。一昔前のテレビの司会者がしていたような大きくて太い黒縁の四角いメガネは、レンズがぎとぎとの脂で汚れていた。脂っこそうな髪は天然パーマに3年分の寝グゼがこんがらがったぼさぼさで、髭は・・・確かなかったような気もするが、この際不精ひげが覆っていた、ということにしておこう。眉毛はゲジゲジ、唇は無着色のタラコ、歯はガタガタで上の前歯が一本抜けて、、、。とにかく、ぺこぺこと頭を下げながら低い腰で近づいてくる様は、メガネをかけたガラモンだ。すみませんねぇ、今日はお休みでしたか。間抜けな挨拶に、裏口にも商い中の看板は出ていたはずだが、と目で返した。どうせ新聞の勧誘か、インチキ商品の営業か。まさか仕事が欲しいとか言い出しはしないだろうか、と思ったがそうではなかった。
「栃木県警の刑事なんですが・・・」
ひざに抱えたつんつるてんの革鞄のチャックを開け、中をごそごそとまさぐりながら男は言った。

 聖人も叩けばボロの一つや二つは出るものである。私は善人だが、あいにく人間なので即座に三つばかりの背徳的事象が脳裏をよぎった。詳細は長くなるので割愛しよう。ちなみに宇都宮のスーパー料亭に関しては、対象が女房限定なので刑事には関係ないはずである。突然刑事が訪ねてくれば、誰だってこのぐらいは思いを巡らせる、はずである。

 ここまで書いておいてなんだが、この話にオチはない。期待している諸君には申し訳ないが、今日は単なる日記なのだ。

 4月28日未明に野木町で起きたひき逃げ死亡事件の聞き込み捜査だった。被害者は80歳の女性で即死。現場に残された痕跡はフロントガラスの破片のみで、それを犯人が修理したのならという仮定の元、修理工場を一軒一軒訪ね歩き情報収集をしているのだった。刑事曰く、ウィンカーやライトや塗装の破片でもあれば車種を絞りこめるのだが、割れたガラス以外物証も情報も皆無なのだと頭を抱えていた。まったく頭の下がる苦労だと思う。そういう目で刑事を見たら、なるほど、この体裁の悪さも、しつこいぐらいの根気と明晰な頭脳で難事件を次々と解決するコロンボ刑事と重なって見えたのである。ぜひ、解決していただきたい、と思うのだが、、、。

 帰り際、事務所の目の前に開け放たれた観音開きから出るように勧めたら、裏口をあけっぱなしで来てしまったから、と律儀に裏口にまわっていった。ではそのまま裏口から帰るのかと思いきや、きっちり裏口を閉めてまた戻ってきて、観音開きから出て行った。こんな要領の悪さではたして解決できるのかどうか。要領よりも根気が勝ることを祈らずにはいられない。


栃木県の未解決ひき逃げ事件。3件もあるんですね。

2008年6月4日(水)

 自動ドアの中に一歩足を踏み入れると、とたんに纏わりつくような甘い香りに全身を包まれた。バニラとバターとチーズと、香ばしい焼けた小麦の香りがほのかに混ざった店内の空気を鼻から深く吸い込み、夫の顔は自然と微笑んでいた。いらっしゃいませ、とカウンターの女性店員がケーキ屋らしい優しい笑顔で迎えた。壁には賞状が誇らしげに掲げられていた。TVチャンピオン・ケーキ職人選手権・優勝。数年前にあった視聴者参加のバトル形式のテレビ番組は夫も好んで見ていた。街の小さなケーキ屋がもたらした栄冠は多くの地元の人が知っているのだろう。閉店までまだ時間があるというのにショーケースの中には切り分けられたチーズケーキが4個しか残っていなかった。夫はその奇跡に幸運を感じながら残されたチーズケーキを注文した。妻はこの店のこのチーズケーキが大好きなのだ。家族4人分が運良く残っていたことは神様からのささやかなる祝福なのだろう。

 朝の食卓にも、出がけの会話にも、今日が15回目の結婚記念日だという話題はなかった。15年前の6月3日、彼女と二人で静まり返った役所の休日窓口に婚姻届を提出し、窓口の老人が事務的にそれを受取って、彼女は俺の妻となった。きっと忘れているのだろう、と夫は思った。
 彼女は恋人から妻になり、やがて母となった。母としての愛情が潤いを増す一方で、妻としての受け皿は潤いを失いどんどん涸れていった。いまさら夫にロマンスを期待しているはずはない。年に幾度とない記念日はすべて子供たちのものにとって代わり、夫と妻の記念日など何年もうやむやになったままだ。昔は甲斐甲斐しく送ったプレゼントも、歯の浮くような愛の言葉も、遠い過去のことになってしまった。
 いまさら妻は喜ぶのだろうか。信号待ちの間、助手席に置いたケーキの箱を眺めながら夫はふと思った。サプライズとなれば多少は格好もつくが、何をいまさらと妻に引かれてはこれほど格好つかないことはない。いっそのこと、結婚記念日など忘れてたこととして胸の奥にしまい、たまたまケーキ屋の前を通りかかったから気まぐれで買ってきた、ということにしようかとも考えた。まぁ成り行きで。15年も連れ添えばプレゼントも成り行きで渡さなければならないのか、と夫は一人苦笑した。

 家に入るとまず子供たちが父の片手にぶら下がった箱に気づいた。子供たちにとっては”父の帰宅”より”ケーキの来訪”なのである。夫は台所に立つ妻の背中越しに、ただいまと声を掛け、ケーキの箱をワゴンの上にそっと置いた。おかえり、早かったのね。妻は振り返らずに応えた。夫は冷蔵庫からビールとジョッキを取り出し、無言で居間に移り、子供達の話を肴に晩酌を味わった。やがて台所の妻がケーキの箱に気がついた。
「あら、どうしたのこのケーキ」
「うん、買ってきた」
「なんでまたケーキなんか。珍しい」
居間の襖から顔をのぞかせ、妻が不思議そうな顔を向ける。そのあどけない表情に夫は若かりし頃の妻の姿を重ねた。サプライズ・プレゼントに思わず涙を流した若かりし頃の妻。こいつが喜ぶことが俺の一番の喜びなのだと確信した若かりし頃の自分。
 夫は視線をテレビに移し、なにくわぬ表情を装った。
「今日、6月3日、結婚記念日だろ」
 一瞬妻はぽかんと口を開けたまま、瞳は微笑みをたたえていた。その顔を見てサプライズが成立したと夫は確信した。よもや子供たちの前で涙は見せまい。でもそれでいい。おまえが喜べばそれでいい。子供達が、今日結婚記念日なの?、とはしゃいでいる。居間の温度と明るさが増したように夫の目には映った。夫がそう思った時、妻が思いがけない一言を口にした。


「ぜんぜん違う」
「えっ?」
「結婚記念日は6月9日」


むしろサプライズ。秘技・サプライズ返し。
3の倍数に違いはない。いっそナベアツみたいにバカにでもなろうか。

居間に季節外れの木枯らしが吹いた。
妻が再び台所に去っていった。
子供達がひそひそ声になった。
そして夫の心は凍りついた。


昨晩の事実です。_| ̄|○

2008年6月3日(火)

 カタツムリは歌にもなりますが、ナメクジは家がないというだけで嫌われものです。風呂場のタイルのメジの隙間からナメクジが這出てきては、ここはお前の来ることろじゃないんだよ、さぁお帰り、と排水口に流すのです。陰湿な床下でひっそりと形成される異様な生態系を想像すると、寒くもないのに鳥肌が立ちます。表面の繊維を露わにするほど腐敗し、ぬめりを帯びた朽木には真っ白なカビの菌糸がびっしりと張り巡り、湿った土との境に根を張ったモヤシのようなキノコの傘がところどころ伸びていることでしょう。決して乾くことのない土の上にはナメクジが這いずりまわった粘膜の痕跡が無数に走り、その粘膜と糞は雑多なバクテリアとカビの養分となって分解され、やがて新たな層で埋め尽くすのです。風呂に湯をはると、その床下にはほのかな温もりと湿度が夜霧のように舞い降り、暗闇に潜むすべての生物に安息をもたらすのです。水の粒子をまとったナメクジはてらてらとぬめりを増しながら活性し、誰に教わるわけもなく腹部をぜん動させて光の射し込む方に誘われるのです。メジの隙間から垣間見る外の世界の明るさに魅了され、石鹸粕と垢を舐めながら、白熱球の明りに誘われるがまま這出て・・・

今晩メジなおそ。
実家の風呂はメジの隙間からヘビが出てきたのでナメクジぐらいカワイイもんです。

梅雨ですね。

2008年6月2日(月)

 とうとう、軽トラ満タン5,000円オーバー。牛タン満タン食った方が安いです。タンつながりで比較してみましたが、あまり意味がありません。

 前回は阿藤快だったけど、今回は千賀ノ浦部屋、25歳、千葉県出身、幕下西21枚目、今場所5勝2敗、拓錦を見ました。ヴィトンのポーチが小銭入れに見えたよ。東京って有名人がいっぱいいて、すごいね!!これ見てる田舎っぺに予備知識として教えとくけど、上京するときは色紙とマジックペンを持って来るといいよ。新幹線のぞみは土足厳禁だからスリッパ持ってくると便利だよ。あと、有名人の写メは3枚目から有料だから気をつけようね。シュンくんとかユウちゃんとか、普通に山手線に乗ってっから。

2008年6月1日(日)

 6月と言えば1年の折り返しです。早いですね、歳とるのって。
今日は朝から地域清掃活動なるものに参加してきました。うち、自治会の班長さんです。私は名前だけで、実務は女房がブーブー言いながらやってます。班長はあんたなんだからね、と言われれば、では班長の権限で貴女に命じる、といった具合です。女性ファンが一気に目減りしそうな予感です。でもちゃんと清掃活動に従事したので許して下さい。では、忙しいのでこの辺で。良い日曜日をお過ごしください。





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2008年6月ぶん