2006年11月30日(木)

 明日から師走でごわすよ。(今日の桜島を眺めながら)
今日から長男(中1)の期末試験が始まります。やっと一次方程式なるものが登場し数学らしくなってきたので教える気になってきました。

ツルとカメが合計で8匹います。
足の数が全部で22本です。
ツルといえば・・・・池中源太80キロですが、では、カメといえば?
答え:スチュワーデス物語(堀ちえみ)

 それより、英語ですよ、英語!!もう壊滅的とか悠長なこと言ってられない、すでに崩壊してます。豆テストの回答見たとたん、爆笑ですよ。死ぬかと思うぐらい爆笑しちゃいましたよ。あぁ、頭が痛い。ちなみに私も正解はわかりませんが。。。

2006年11月29日(水)

 フライングの更新です。今日は実習ですが、誰か来るんだろうか?

 SSPはDOCOMOの電波が不安定で届きにくいので、私も携帯電話をDOCOMOから替えたいと思っております。出来れば、電波の入りが良くって、安くって、子供の学校から毎週かかってこない、そんな素敵な電話。どっかにないですかね。
 もう女房は学校からの電話に心労でお肌が荒れちゃって、お肌の曲がり角でサブロク決めちゃったぐらい荒れちゃってさ。心労よりむしろ初老だからね、なんて口も裂けて50mを5秒台で走ってもいえないのだけれども。そうね。心労まったく関係ないね。
 先日も、アドベンチャーごっこして校舎の3階から落っこちそうになったらしいんですけどね。うちの息子は石頭だから気にしないで下さい、とか言えないじゃないですか。で、よほど先生、溜まってたんでしょうね。ついでに出るは出るは、湧き水のようにあふれ出る息子の不埒な悪行三昧に、先生、桃太郎侍ばりに怒り心頭な訳です。それ聞いて女房は凹むし、私は怒るし。思春期の臭い頭をジミーちゃんみたいに掻き掻き、反省文書いてました。とにかく落ち着きがない。SSPのDOCOMOの電波ぐらい不安定なんです。そんなところまで私の子供のころに生き写しなんですが・・・。

昨日から早朝の座禅、父子でやってます。(お互いモジモジしながら)
モジモジ〜、モジモ・・・あ、集中力 電波きれた。

2006年11月28日(火)

 私の実家は横浜の馬車道に面した屋敷なんだけど。と、昔はよく言ったものだけど。実は横浜は横浜でも緑区の山の中で、子供のころは裏山で土にまみれ、湿地帯に膝まで填り、台所の引き戸の中に青大将が住み付いた、素朴なド田舎なわけです。さすがに今は昔ほどではないけれど、裏山はまだ当時のまま残ってます。
 実家の目の前をJRの複線が往来し、通るたびに震度2強の揺れが観測できるという素晴らしい立地でして、しかもご丁寧に目の前が踏み切りなものですから、カンカンカンカン、ガタンゴトンガタンゴトン、ミシミシゆらゆら、カンカンカン、という賑やかなサイクルが一日に300回以上(H18年度JR時刻表より)も訪れます。でもそんな音も揺れも生活に溶け込んだ、いわばログハウスで聞く野鳥のさえずりみたいなものですから、まったく気になりません。テレビのボリュームは大きめが標準設定で、姉や私の友人が泊まりに来たときなど、必ず始発電車で目を覚まし家族の失笑をかっていました。電話の相手に「今踏み切りなってるね」って言われても「うそ!?まじ!?聞こえねぇ」って感じでして、相手に「お前、耳、おかしくネ?」とか言われる始末。
 さらに昔はディーゼル機関車や蒸気機関車が通る単線で、そのときの記憶も鮮明に残ってます。線路を挟んだ向こう側にはムクドリが巣を作った大きな木が5本ばかり連立していてその木陰に地蔵様が赤い前掛けをして立っていました。都心のベッドタウンとして周囲の人口が増えるにつれて電車の需要が急激に伸びたんでしょうな。複線化工事が始まり、向いの大木は切り倒され、地蔵様はどこかに行ってしまいました。
 それから立て続けに踏切事故が相次ぎ、4人の死体と、1台のスクラップ車両をもらすことなく拝ませていただきました。そのうちの一人はまだ子供で私の父が抱きかかえ私が救急車を呼んだのですが残念ながら亡くなってしまいました。私はいまでも地蔵様を動かした祟りだと真剣に思っています。
 他にも電車を停めた話や、信号待ちの機関車の運転士にアンパンをもらった話、軌道の側溝のドブで釣ったザリガニを線路に敷き詰めた話、などなど線路にまつわる話は1ヶ月ぐらい連載できそうなぐらいありますが。

 今朝テレビで電車に潰された車の映像が長々と映し出されていたのでそのようなことを思い出したのですが、当時はその程度のこと、いちいちテレビに出やしませんでした。おおかたの視聴者が知りたいのはダイヤの現状と復旧のめどですもの。ぐしゃぐしゃに潰れた車を何度も映しながら「もしこの中に人がいたら・・・」って。子供の自殺報道も同じですね。

ねぇ、おかーさん
地球って
良い人と悪い人と
どっちが多いの?
だって、怖いニュースばかりだもん
かわいそうなニュースばかりだもん
(今朝の読売新聞、小学4年生の詩)

そろそろ良いニュースしか流れないニュース番組があってもいいんじゃないかな。

2006年11月27日(月)

 シーズンオフメンテ、絶賛受付中♪
よろしくお願い申し上げます。(←真剣に)

 昨日、女房へのクリスマスプレゼントを発注したというのに、晩飯のハンバーグの出来に私が文句言ったものだから、
家庭内はイッツ・レイニー・デーのブルー・マンデー。(←真剣に)

 「もうちょっとこうなってればもっと美味しくなるんだけどね」みたいなニュアンスを上手に伝えるのって難しいです。美味しいというのも人それぞれの好みの問題ですから余計難しいわけです。まぁ、そんなこと伝えなくていいから黙って食え!ってのがおおかたの主婦の皆様のご意見だとは思いますが・・・。そうですか。そうですね。みんな私がわるーございます。

話は変わりますが、
当サイト閲覧の皆様に、日ごろのご愛顧に感謝して!
777,777きり番企画しますんで!ドンドンドンドンパフパフパフパフ。
当選者にはふるさと小包テレマート
10,500円ぶんプレゼント!(またかよ)
クリスマスに北京ダックとか、お正月に最高級フグチリとか、
足りない分は当選者の自腹だけどなー!!
ドンピシャ当選者なしでもウチワで一番近い人にプレゼントしますから。
Shift + PrtSc で画面コピーしてエクセルシートにペーストとか、
必ず画面を保存してメールで送ってくださいね。
Xデーは12月1日ごろではなかろうか!?
お楽しみに♪

2006年11月26日(日)

 なにかの頂に憧れ、そこを目指そうとする人にぜひ読んでもらいたい。
もちろん山の頂に限った話ではない。



 アルピニスト野口健を最初に山に駆り立てた一冊です。
 私が今まで失うことに怯え、躊躇し、時に迂回し、時に妥協し、保身のために利口な選択をしてきたと思っていたこと、それら全てが実は些細なことだった、と気付かせてくれます。筆者の度を越した自分への愚直さにあきれるばかりですが、だからこそ味わうことができる人生の醍醐味(本当の面白さ)に猛烈な感動を覚えました。冒険の勧めではありません。小さくてもいい、ひたむきな挑戦の勧めです。ぜひ!

2006年11月25日(土)

 秋小寒、意中の人に見惚れられ
 春風に先乗りか、恵比寿顔。

 あきこさむ、いちゅうのひとにみほれられ
 はるかぜにさきのりかえびすがお。


うん、すんげぇ、考えた。

2006年11月24日(金)

■冬のミステリー

朝になると

なんで

こうなっているのか。







摩訶不思議。

 (女房だけは、隣の部屋で、ひとり安眠・・・)


次回、夏のミステリーは6月下旬公開予定。

2006年11月23日(木)

 君らもこの歳になればわかるよ。

 昨日、11月22日は”いい夫婦の日”。
息子が良く行くバッティングセンターがこの日に因んで小粋な
いや、
無粋な企てしてくれました。

11月22日に
夫婦で手をつないでカウンターにきたら
コイン2枚サービス♪


 息子としてはコイン欲しいもんだから親に頼むじゃないですか。
あんたら好きで夫婦やってんだからそんなの朝飯前だろって
ふつう子供なら思うじゃないですか。
ところがぎっちょっちょん。



倦怠ぎみの夫婦にはな話ってもんだ。



試練、みたいなもんだな。
だからって、断りでもしたら息子のコインへの夢どころか
何か大切なものを壊してしまいそうじゃないですか。
学校で「仮面夫婦」とかいう作文書かれても困るしだな。
同級生に
「おまいらガキだな。愛なんかこの世にあるわけねぇーつーの!」
とかさ。
「ご家庭で何かありましたか?幸之助君最近荒れてるようですが」
とか担任に連絡帳に書かれちゃったりさ。
それはマズイじゃないですか。
究極の育児は夫婦円満ですから。
作り笑顔で快諾したんですけどね。。。

 昨日行ってきましたよ、試練の舞台、審判の館、バテセンに。
女房と息子達は先に行ってて、私だけガレージから直接行ったわけです。
道すがら思いましたよ。
絞首台に上がる時ってこんな感じ?とか。
天変地異でも起きないかな、とか。
このまま知らない町に名前変えて行っちゃおうかな、とか。
ゆっくり走ったんですけどね、やけにエブリーのヤローが速く感じてね。

 手をつなぐ、、、人前で、、、おれ達が、、、ゾゾォォォォォ。
ベーシックとはいえ


愛撫   ですよ。


そりゃー若けりゃいいですよ。
自他共に認める勢いがありますから。
同じ中年夫婦でも他人様がしてるのはほほえましく素敵に思えますよ。
でもね、いざ自分たちがやるとなるとね。

電気消して欲しいぐらいテレル・・・。

 バテセンの入り口にはこの無粋な企画のチラシが
ご丁寧に指と指を絡めて握り合う手と手の写真付で貼られてました。
中に入ると女房が待っていて、私の顔みるなり第一発声が


「手、洗ってきたでしょうね」


いいジャブ打つじゃねーか。ジョーよぉ。
取っ組み合いの喧嘩しながらカウンターに行こうかと思っちゃいましたよ。
続けて女房から手を差し出して「ほれっ!」って。
扱いが犬並ですよ。お手かよ!

昔は自分から手を出すような娘じゃなかった。
指と指が触れるだけで頬を赤く染めるピュアーな天使だった。
オレが守ってあげなくっちゃ壊れちゃう、って。
それがどーよ。
いつからですかね。

コイツ地雷踏んでも死なねーな、って確信したのは。

もうこっから先は一種の職務ですよ。
労災適用、殉職もやむなしって感じで手をつないでですね。

スキップ♪してカウンターまで行きましたよ。

あまりに恥ずかしいので己の存在自体をコメディにしたい気持ち、わかる?
すかしっぺより音が出たほうが後ろめたさがないのと同じですよ。
どうせやるなら勢いがあったほうが恥ずかしさ50%offじゃないですか。
一種の力技ですね。よけい痛々しいですが。
でもカウンターのにーちゃんの前に立った時は
恥ずかしリミッター少し効いた。
パンパンパンパンって4回ぐらいレブッた。
赤面しながら中のにーちゃんに「はい」って、つないだ手を見せましたよ。
そしたらそのボンクラにーちゃんがね。


「はぁ?」
お客様、いったい何のことでございましょう?ってツラしやがって。


貴様んところがいいだしっぺの
恥辱企画だろがぁぁぁぁぁ!!

といいたかったが。

「手つないできたからコインちょーだい」

「えっ?」

えっ?じゃねーよ!
このボンクラ、崖っぷちの中年夫婦を突き落とす気か。
恥ずかしいんじゃ、ボケッ!

私らの必死の目に
にーちゃんやっと気がついたというか思い出したらしく
なんでかわかりませんが、コイン4枚もくれました。

当日忘れるぐらいの企画ならやるなよ。
とぼけられたときはドッキリ企画にハメラレタ?とか真剣に思いましたもの。

この父母の勇気ある行動は息子に4コインをもたらしたのだった。
ナイス・バッチィン!!



うっそー、まっじー、なんでー、しんじらんなーい。
とかいうそこの若いラブラブカップル諸君。
18年も連れ添えばこういうこともあるって。
私たちも18年前はそりゃーもーラブラブだったし!

2006年11月22日(水)

 友人夫婦の家に私たち夫婦が遊びにいったとき。
「ありんこ飼育器、買ったんで、ありんこ取りに行こう」
とバカバカしいことに無邪気に誘われ近所の公園に4人で出かけました。ありんこ飼育器の取扱い説明書によると、ありんこの巣穴に付属のビニールチューブを刺し込み、息を吹きかければびっくりしたありんこが巣穴から出ようとしてビニールチューブの中にまんまと入ってくるってすんぽうです。夏の炎天下のもと、人気もまばらな都内の公園のありんこの穴を囲むようにしゃがみこむ30過ぎの汗だくの男女4人。もうこれだけで怪しさ満点なんですけどね。もしかして人気もまばらって、まばらにしたの俺たち?とか、今思うとね。大地のエネルギーをチューブで吸い取って健康になろう友の会会員の皆様か、ありんこ食って百人力同好会会員の皆様、ぐらいに思われて、ご近所の団地の奥様なんか戸締りしてカーテンとか閉めちゃったんじゃないかな。そんなことはお構いなしに見た目だけ立派な大人4人がありんこの身柄拘束に熱中してたわけです。ところが獲れない。何度やってもありんこがチューブに入ってくれないんです。チューブの口まで入ってもすぐに後戻りしてしてしまって、お前、もしかして、口、臭くネ?とか険悪なムードになるは落ち込むは悩むは。最初はムダに高かった4人のテンションもだんだん日が傾くにつれて、ねぇ、俺たちの今日っていったいなんだった?お天道様よぉ、教えてくれよ、とか小石蹴飛ばしてね。そしたら友人ね、コイツがあきらめない。よく言えば粘り強い、悪く言うとしつこい。取説に書いてあるありんこ飼育器の販売元に電話してですね。

「ありんこが獲れないんです。取説どおり何べんやっても獲れないんです」

真剣に泣きいれたわけです。なかば嫌がらせみたいなもんなんですけどね。
そんな相談されても向こうは、新手のクレーマーか、ぐらいに困りますよね。でもその会社、親身になって聞いてくれるみたいで担当者が変わったりしながらいろいろ相談に乗ってくれてました。私達はお子様に夢をお届けします、みたいな社是でもあるのでしょうか。相談してるのはくだらない暇な大人たちなんですけどね。結局その日はあきらめて私たち夫婦は帰ったのですが、その後どうなったかは、正直どうでもいいわけですが。


「ネズミが獲れないんです。取説どおり何べんやっても獲れないんです」

のほうがまだ大人として許せるんじゃないかな。とか思ったからさ。

2006年11月21日(火)

 アイテム変更!! ヨーソロー♪
強力粘着ねずみとり、業務用、5枚入り980円(税込み)

これ、以前、捕獲実績があったので昨日買って仕掛けてみたんです。
そして昨晩もちゅー太郎はやってきました。
しばらくして静かになったので、これはもしや!と期待しておったんですが
今朝見ても、獲れてないっす。_| ̄|○

なかなか一筋縄ではいきませんな。。。
恐らくネズミの中でもランボー並に腕の立つヤツとみた!








みたいな。


777,777カウンターきり番企画でもやろうかな。
他に話題ないし。

2006年11月20日(月)

 古くはトム&ジェリー、ミッキーマウスとブラック・ピート。最近では、黒ネコが壁の穴にチーズ置いて待ち伏せしてるところを、裏の穴からネズミの家族がまんまと逃げ出して庭でバレーボールして親が子供をアタックしちゃうっていう保険のCMがありますが。これらのことからも、まるでネズミが利口でネコがバカという図式が昔も今も一般的には好まれる傾向がうかがわれます。


 我が社屋内に毎晩ネズミが遊びに来るんですけどね。
事務所の裏の壁伝いにカサカサ、ガリガリって。

そ・こ・で!

ちゅー太郎捕獲プロジェクト発足!!メンバー:社長。
点呼を取ります!イチ!全員集合しました!アイアイサー!ヨ〜ロロレッヒ〜!

ということで、先週仕掛けた
組立ハウス型ネズミとり、捕獲力がちがう波状粘着剤(ネズミが好きなにおいつき)大型ネズミでもらくらくキャッチ♪2個入り、399円(税込み)
を、腰を15mぐらい引きながら覗いたわけですが。

獲れてないよ。_| ̄|○

くぅぅぅぅ! 燃えてきたぁぁぁぁ!! (ネコより賢いことを今願う41歳)

2006年11月19日(日)

 せっかくのフェスティバル&カーニバルが1本目は冷えた路面に足をすくわれ、2本目は無情の雨だなんて。うーん残念!でも、コースは難しそうで楽しそうでした。良い結果だった選手はもちろんのこと、果敢に攻めた結果失敗しちゃった選手達の今後の活躍が楽しみです。お疲れ様でした。

助手席でぐーすかぴーすか、時にはブーッ、スカッ〜しながら帰ってきましたが、禁煙車だったので曇ったガラスに指で「たばこすいたい☆」って夢見る少年の気持ちで書き綴ったら運転手に窓開けられて無情に消されました。今度こっそり関係ない女の名前でも丸文字で書いてやろうと思います。

2006年11月18日(土)

 明日はいよいよ、
関東の各都県戦から選りすぐられた猛者たちが関越スポーツランドに集結して熱いバトルを繰り広げちゃうっていう、関東フェティバル!!
                      &
近所のとりせんから選りすぐられた和牛カルビたちが土手に集結して熱い七輪とビールを繰り広げちゃうっていう、観戦カーニバル!!(私たち一同)


よーし、がんばるぞっ☆
選手達に負けないわよっ☆


だから、明日のタイムスケジュール教えてくれないかな。
「くるな!」とかいわないで、ねぇ、選手達ぃぃぃぃ。

2006年11月17日(金)

ノート2年目突入記念特別企画。


簡潔明瞭な研究会レポート【特別増刊号】



これ、でんでんむしターンって言うんですけどね。




進入、遠っ!!




以上。

2006年11月16日(木)

本日、このページのノートが一周年を迎えました。
その間の携帯アクセスを除く総アクセス数は
269,212アクセス!! うをっ!!
日ごろのご愛顧、誠に感謝いたします。
2年目もよろしくね。

では、じらしていた訳じゃなく、車検に行っていたので更新が遅れた最終話。
ごゆっくりお楽しみください。正直長いです。
あっ、笑いはありませんから!

 襖の隙間から覗く黄ばんだ目と、「ココニイルヨ」という声が記憶の表層から剥がれないまま、睡眠と覚醒の狭間を大海の潮の満ち引きに漂う小舟のように行き来していた。加奈子は隣で寝息を立てている。その時、予期せぬ音が森田を覚醒の世界に引きずり戻した。寝静まった部屋の襖が、敷居の上をゆっくり滑り開く音が聞こえたのだ。空耳かと思いたかったが、続けて聞こえる抜けた床を軋ませながら畳の上を歩く小さな足音が空耳であることを完全に否定した。次にトイレの水がちょろちょろと流れる。冷蔵庫が開きコーラの瓶がぶつかり合う音がしてパタンと閉まる。部屋に小さな足音が戻ってきて枕元をかすめ停まった。やがて瞼を透かして部屋がぼーっと明るくなるのを感じた。ほのかな生臭さ。背中に伝わる微振動。これら全ての気配を森田は五感で感じていた。第六感ならまだ救われる思いだが、あいにく明確に五感であることに森田は絶望した。つまり、”そこに何かが実在している”という証だからだ。恐怖のあまり身動きが取れない。布団の中で脂汗をべったりとかきながら、途方もない時間をかけて森田は瞼を徐々に持ち上げた。天井をちらちらとした明かりが照らし、吊るされた蛍光灯の陰が揺れる。隣で寝ている加奈子の寝息が微かに聞こえる。どれぐらいの時間そのまま固まっていただろう。眩暈さえ感じ、このまま眠りの世界に逃げ出したい心境だった、が、それも許されない。ついに森田は意を決し、寝返りを打つようにちゃぶ台のほうに顔を向けた。そして驚愕と戦慄のおぞましい光景を目の当たりにしたのだ。ちゃぶ台ごしにテレビに向かい、座椅子に座るココの住人がいた。
 きちんと正座したおかっぱ頭の少女の横顔が、砂嵐のブラウン管から放たれる瞬くような光線に照らされ暗い部屋に浮かび上がっていた。肌は血の気を失った透き通るような白で、その目は心が締め付けられるほどの悲しい表情をしていた。森田はその光景に気を失いそうなほどの衝撃を受け、全身の毛穴が収縮し、頭髪が立つのがわかった。誰?と無意識に心で叫ぶと、驚いたようにきびすを返し無言のまま闇に溶けて少女は消えた。襖の奥で光った目は彼女の目に違いない。心の声が聞こえたのだろうか。
 どれほどの時間が過ぎただろうか。1分か、10分か、1時間か。森田は今見た不可解な光景を何度も頭の中で振り返りながら理解しようとした。が、どうにも混乱して、ただ悪戯に時が経った。彼女がこの世のものではないことは想像がつく。歳は8歳ぐらいだろうか。凄惨な悪霊の形相とは対極の、穏やかで優しく、それでいて深い悲しみに傷ついた、どこかいとおしささえ感じる少女の姿かたちに惹かれる思いがした。しかしそれ以上に何かを知る由もなかった。やがてつきっぱなしのテレビの瞬きで我に返ると、砂嵐の画面から無音のモノクロの映像がぼーっと浮かんできた。森田の視覚と意識は画面に次々と映し出される映像に釘付けになった。それらはいずれも断片的な無音の情景描写に過ぎない。にもかかわらず森田にはあたかもその場所と前後の時間に共に居合わせていたかのように全てが理解できた。時間も経緯も、悲しみも憎しみも、温もりさえも、まるで海が大河の全てを飲み干すように、とうとうと心に滲みてきた。それは彼女の短い生涯を終えた経緯(いきさつ)を物語っていたのだ。

 母と梅子が父のもとを離れてから一年ほど経ったある日、二人はこの旅館のこの部屋にやってきた。梅の間という名前が自分の名前と偶然似ていることを喜ぶ梅子。母一人娘一人の温泉旅行。しかし二人にとっては人生の岐路に立たされた無情の旅だった。部屋でテレビに見入る梅子と、振り返らずにそっと部屋を出て行く母。手には旅行カバンを持っていた。母は旅館の隣で賑わうレストランの駐車場に待たせていた外車の助手席に乗り込み去っていった。”父親が迎えに来るまでどうか預かってください。名は梅子。”とだけ書かれたメモと幾らかの一万円札が入った封筒がフロントに残された。若かりし日の湯婆婆に大広間でひとりぽつんと食事を勧められる少女はいつまでも泣きじゃくっていた。唯一無二の母にこの部屋で捨てられた娘、梅子。
 やがて無精ひげを生やし、生気を失った目の痩せこけた男が梅子を迎えに来た。久しぶりに見る父に昔の面影はない。男は元妻からもらった手紙を湯婆婆に見せた。
  ”岡山の戸倉温泉旅館に梅子を預けました
   連れて行けない事情が出来ました
   どうか二人で私を恨んでください
   どうか梅子を幸せにしてあげて下さい”
 身から出た錆びとはいえ、男は妻と娘を同時に失い絶望した。酒に溺れ、職を失い、自らの命を絶つあともう少しの切っ掛けを捜していた。その矢先、元妻から届いたこの手紙が生きる気力を涸らした男に更なる重荷を押し付けたのだ。俺が梅子を幸せにできるわけがない。しかし、死ぬ前にもう一度会いたい。それは、どこかで戸惑っていた自殺の決行に向け、後戻りできないよう自らを追い込む絶好の引き金でもあった。他の生き方を選んだ母と絶望に取り憑かれ死しか見ない父、その狭間で不幸な運命を背負わされた娘。母の帰りををここで待つと言って泣きじゃくる梅子を、男は無理やり連れ去った。このことがやがて湯婆婆を一生苛むことになろうとは、その時はまだ知るよしもない。
 峠の頂にひっそりと佇む古い小さな社(やしろ)。庭の中央にそびえる銀杏(いちょう)の大木が、目にもまぶしい黄金色の葉をたわわにまとい、小さな庭一面もその黄金色に染めていた。まだ青い空と、夕日にわずかに染まったいわし雲を背景に、そよ風が葉を揺らしキラキラと笑うように輝く。その美しさに梅子は見とれていた。自らの運命を知らず、ただこの黄金色の美しさに無邪気に自分の未来を重ねていたに違いない。黄金色の絨毯の上で黄金色の大木を見上げる少女。まるで淡い水彩画のような情景を少し離れたところから虚ろな目で眺める男。身勝手な妻に向けられた恨みつらみと、不憫な娘に向けられた身勝手な慈悲が、男を突き動かしていた。
やめろ、その子は関係ないじゃないか。森田はことの行く末を察していた。
葉を拾い集めては空高く撒き散らしき、その下で両手を広げ目いっぱい背伸びしながら「きれい」と呟く梅子。そんな梅子に男は温度のない感情で近づき、背後からその汚らわしい両手を梅子の首に回したのだ。
やめろ、やめてくれ!と懇願する森田の声は儚くも届かない。
梅子は目を見開いたまま、黄金色の視界を滲ませた。それはまさしく森田が悪夢でみた目だった。
あぁ、なんてことだ・・・。
やがて梅子はゆっくりと瞳を閉じ、一粒の涙が頬を伝った。ハラハラと舞い散る銀杏の葉が梅子を優しく包んでいった。男は梅子を殺めたことを言い訳に、社の梁から紐を垂らし、戸惑うことなく無気力に、首に巻きつけ、虚しいほどのわずかな力で、踏み台を蹴倒した。
こんな理不尽な最期が許されるものか。
森田は嗚咽を飲み込みながら畳に泣き崩れた。

ココニイルヨ、ココデ、イイコニシテ、オカーサンヲ、マツノ。
だめだ。
ここにいちゃいけない。
お前は死んだんだ。
お前は銀杏の木の下で、父親に・・・・。
・・・・・・・。
梅子は何も応えなかった。

 集落の谷に舞い降りた朝靄(もや)もやがて晴れるだろう。青い空をバックに周囲の山々の頂きを照らす朝日が刻一刻と下ってくる。さわやかな秋晴れを予感させる凛とした朝の空気。フロントでは中島が銭婆に値切り交渉しているが、あえなく撃破されていた。どうやらもともと1万円からという料金設定なのに、予約時に中島が無理やり7千円に値切ったらしい。一行に粗末な離れをあてがわれたのも頷ける。この上さらに値切るとは、と森田はあきれた。毎朝のことながら加奈子は寝ぼけて不機嫌だった。森田は泣き腫らした顔を寝不足のせいにした。あの後、梅子の気配は完全に消え、部屋の空気も変わったように思えた。きっと悲しみのないあの世に逝ったに違いない。そう確信したら自分も救われた気分がした。それと、不可思議なことも目の当たりに体験してしまえばそれほど恐れることはないものだな、とも思っていた。臆病な加奈子には黙っておこう。
 森田が皆よりも一足先に表に出ると、湯婆婆がまたお越しくださいと言って深々と頭を下げた。
「昨夜、あの子に会いましたよ」
森田が立ち止まりながらぶっきらぼうに言った。その声が仮に届かなくても構わなかったからだ。しかし、湯婆婆はぎくりとして顔だけを持ち上げ驚いた表情を見せた。
「でももう大丈夫だと思います」
湯婆婆は黙ったまま厚化粧の顔の前で合掌し、また深々と頭を下げた。僅かに震える背中が、森田にはすすり泣いているように見え、気の毒に思えた。この老婆もずっと重荷を背負っているんだな。
「40年も前のことです」としわがれた声で言いながら湯婆婆が頭を上げた。
「あれから梅の間は客室としては使っておりませんでした」
「やっぱり。で、なんでおれ達に?」
「今回中島様から事前に宿泊者名簿を頂戴しそこにカナコ様のお名前が・・・」
そこまで言って湯婆婆は言葉を飲み込んだ。
「梅子の母、、、ですね」
「申し訳ございません。ついついあの子のことを思い、・・・」
また深々と頭を下げた。何度も何度も。
お互いそれ以上の言葉は交わさなかった。

 登るときはあれほど苦労した石段を軽々と飛び降り、駐車場から朝靄がすっかり晴れた空を見上げたら、どこからともなく一枚の銀杏の葉がハラハラと舞い降りてきた。見事なまでに色づいた扇型の葉は黄金色に輝いていた。森田はいつまでもそれを目で追った。

完。

2006年11月15日(水)

 ティッシュ代わりのトイレットペーパーを片手に、母屋の2階から離れとは反対の方向に連絡通路を渡る加奈子は、すっかり精彩を欠いて足取りの重くなった森田の背中を追っていた。屋外橋になった連絡通路を照らす蛍光灯にはカメムシが群がり、すえたにおいをあたりに撒き散らしている。広さ二百畳ほどの大広間には閑散と配膳がなされ、部屋のほぼ中央に森田達10人分の膳が並べられていた。紅葉の季節だというのに特に珍しい観光スポットもないこんな寂れた小さな温泉集落に来る客は少ないのだろう、今夜は森田達の他には3組しかいないらしい。相変わらずくしゃみが止まらない加奈子の鼻はいっそう赤くなり、小鼻はごわごわのトイレットペーパーのおかげで少し逆剥けはじめていてそれが痛々しかった。部屋にティッシュひとつない旅館へのあてつけのつもりで、ビールを運んできた若い女中の目の前にトイレットペーパーを無造作に置くが無視された。特筆すべきものは何もないメニューとその味覚は、明日にはきっと思い出せないだろうと確信するほど平凡を極めた。ただひとつ、バターのような舌に絡みつく食感の烏賊の刺身だけは森田には許しがたかく、ふた切れ目には箸を延ばさなかった。
 森田はころあいを見計らい皆に自分達の部屋がどれほど惨いか、面白おかしく話まくった。悪臭冷蔵庫、大禁止トイレ、開かずの襖、謎の呪文、オキモノテレビ、生体反応ゼロ電話、ダニ拡散装置。思いつくまま饒舌に事実を語り、いちいち加奈子に同意を求め、くしゃみと咀嚼の合間に頷かせた。もちろん悪夢の話と聞こえるはずのない声のことは内に秘めたままだが、少なからず話すことで気分が軽くなる。皆が森田の話に笑い、驚き、時に同情し、酔いも加勢して徐々に明るさを取り戻していった。しかしそれは梅の間に戻るまでのほんのひと時のことに過ぎなかった。
 暗い廊下の中でここだけに重苦しい空気がドアの周りを渦巻いているように見える。それはまるで、ゆっくりと回るバケツの水に墨を垂らしたかのようで、その中心には「梅の間」の表札が遠近感を損なって浮かび上がっていた。表札のすぐ脇にある赤いペンキの跳ねた跡が血痕を思わせ加奈子は気持ち悪がった。そういう加奈子の子供っぽさが森田は好きだった。はぜるドアを震わせ中に入りスリッパを脱いだとき、加奈子が森田の服の裾を引いた。振り返ると加奈子が斜め上を見上げ怯えた表情をしている。森田は只ならぬ状況を咄嗟に想像し、加奈子の目線の先を探った。そこには全長6cmはゆうに超えたゴキブリが天井に貼り付いていた。左右に延びた触覚は斜め前を交互に探り、茶褐色のツヤツヤした羽がぼやけた光を放っている。カサカサと乾いた音をたてながら素早く移動し壁伝いに欄間の中ほどまで降りてきて停まった。森田は後ずさりし加奈子と前後が入れ違う。実は森田はゴキブリが大の苦手なのだ。むしろ加奈子のほうがこの手には強い。森田をかばうように立ちはだかった加奈子はさっきまで森田が履いていた赤いスリッパを拾い上げ、狙いを定めるかのようにゴキブリめがけて襲い掛かった。一撃でもんどりうったゴキブリはひらひらと床に落ちる。加奈子は体を翻してかわし、すかさずゴキブリめがけてスリッパを振り下ろした。小気味良い炸裂音が響き渡りゴキブリのその身は赤い絨毯の上にこびり付き潰れた。加奈子は微動だにしなくなったゴキブリを跨ぐようにしゃがみこみ、その瑞々しいというよりもむしろ油々しい躯を深紅の太刀の先端で突いて裏返し、小さな命の火が消えたことを確認する。その様はどこか阿漕な辻斬りを思わせる。緩慢と惰眠をこよなく愛する加奈子の、今まで見たことのないような素早い動きと見事な太刀裁きに森田は心でスタンディングオベーションを送った。加奈子はスリッパの裏側を見ながら「ビチが付いたから取り替えてくる」と言って部屋を出た。さて、このゴキブリの骸(むくろ)はいったい誰が処分すべきか、森田は腰が引けたまま加奈子の帰りを待った。加奈子が意外な局面で頼りになるところも森田は好きだった。

2006年11月14日(火)

 おぼろげな月に照らされた川向こうの絶壁だけが青黒い闇に浮かび、冷えた外気が窓枠を乗り越えて足元に流れる。峡谷をうねるように走る遠くの電車の音が微かに谺(こだま)し、どこかの犬が遠吠えで応えていた。食事まではまだ少し時間がある。憂鬱な面持ちのまま窓辺でタバコを吹かす森田に、寒いから窓を閉めてと加奈子が頼んだ。確かに温泉で蓄えた熱が手足の先からすっかり失われていることに気付いた森田は、タバコの火を灰皿でもみ消し、肺の煙を外に追い出してから窓を閉めた。湯冷めでもして風邪でもひいてはそれこそ最悪だと思いながらエアコンに疑いの眼差しを向ける。壁に吊るされた古びた木目調のエアコン。森田が疑心暗鬼になるのも無理はない。悪臭冷蔵庫、大禁止トイレ、開かずの襖、謎の呪文、オキモノテレビ、生体反応ゼロ電話ときて、次はコイツか。仮に温風が出なくても悪びれることもなく威風堂々の貫禄すら感じる昭和中期の遺物は森田の挑戦を待ちわびているかのようだった。願うようにコンセントを刺し込み暖房のスイッチを入れると室外機が静かに唸り出し、しばらくして室内機のファンが回りだした。温風だ!温風が普通に吹き出てきた!!吹き出し口に手をかざし、当たり前のことに森田が妙にはしゃぐのをみて加奈子があきれた顔をした。
 しばらくして加奈子がくしゃみをひとつした。湯冷めでもしたかと心配したら、またくしゅんとひとつ。やがて息つく間もなくくしゅんくしゅんとくしゃみが止まらなくなった。加奈子は鼻を桃色に染め、透明な鼻汁を上唇までたらしているではないか。森田ははっと何かに気付き、咄嗟に暖房のスイッチを切った。ダニだ!今度はエアコンからダニが噴きだしたのだ!!あぁぁぁいったいこの宿はどこまで俺達を侮辱すれば気が済むんだ。エアコン内のホコリを喰らい湿気に守られ無限に繁殖し続けた目に見えないダニとダニの死骸とダニの糞の微粒子が温風と共に部屋中に散布されたに違いない。加奈子の鼻汁は鼻粘膜の異物を洗い流さんと、とどまることなくたらたらと滴り、横隔膜は異物を吐き出そうと波打ち、全ての呼吸がくしゃみとなった。加奈子がダニアレルギーだということを森田は知っていた。にもかかわらず得体の知れないエアコンのスイッチを安易に入れたのはうかつだった。今度はエアコン型細菌兵器散布装置のトラップに填ったのだった。苦虫を噛み潰したような表情で後悔し加奈子に詫びる森田。もう勘弁してくれよと頭の中で呟いた瞬間、悪夢で見た黄ばんだ目玉が一瞬フラッシュを焚いたかのように鮮明に蘇り緑色の残像を脳裏に焼き付かせた。同時に「ココニイルヨ」というかすれた声が脳に直接響いた。森田は開かずの襖にゆっくりと目線を移しかぶりを振った。

2006年11月13日(月)

 温泉で汚れと疲れを洗い流した加奈子は、まるで全身にこびりついた薄皮をつるりと剥がしたかのような心地よい爽快感に浸っていた。一方森田はうたた寝の悪夢が時折よぎる鈍重な頭を覚醒しようと加奈子の艶かしい肉体を見つめていた。まだしっとりと濡れた髪を、小さな鏡台の前ですいている加奈子。甘いシャンプーの香りが部屋中を漂い、森田は引き寄せられるかのように加奈子に擦り寄った。加奈子は鬱陶しそうに肩で軽く押し返す。森田は少し拗ねた表情を鏡越しに見せ、やり場を失った手が華奢なつくりの鏡台の引き出しを何の気なしに開けた。がらんどうの引き出しの底には朱色の毛筆で書かれた読解不能の流れるような文字が書かれていた。呪文・・・?二人は見なかったことにしてそっと引き出しを閉めた。
 気を取り直そうとテレビに目をやる。この部屋唯一の娯楽施設、テレビ様。どうせこんな田舎ではまともな番組もやってないだろうがそれでもないよりはましだ。秋の虫が奏でる鈴の音が沈んだ心をよりいっそう淵底に引きずり込むようで、ブラウン管の向こうの誰かにすがりたい思いがあった。カバンから小銭入れを取り出し100円玉を手にした。今時テレビに金を取る宿などあるものか、と不満ではあったがやむおえない。テレビの側面に固定された「100円60分」と書かれた料金徴収箱の硬貨投入口に100円玉を差し入れた。ところが硬貨が、途中でつかえて入らない。浮かせるようにしても、力任せに押し込んでも半分入ったところでつかえてしまうのだ。森田が感情的に料金箱の側面を平手で打ちつけたが状況は改善されなかった。もしかしたら無料で見られるのかもしれないと考え、テレビ画面の下の枠の小窓を開いて唖然とした。全てのボタンが陥没していて一切の操作ができなくなっていた。完全無欠に森田のはかない意志を拒絶するテレビは、ただのオキモノでしかなかった。さすがにいらついた森田は我慢の限界に達しフロントに苦情を申し出ようと電話の受話器を取った。受話器を耳にあてがい「フロント9」をプッシュする。が、これすら無反応。プーでもツーでもなく、試しにどの番号をプッシュしても生体反応ゼロなのである。無限の宇宙に通ずるかのような無意味な受話器を睨み、憎しみを込めて電話機の上に叩き付け、深いため息と共にうな垂れた。部屋は静まり返り、また虫の音だけが耳鳴りのように彷徨っていた。森田にはそれがこの部屋の住人の囁きに聞こえてならなかった。加奈子はまだ森田の異変に気付いていない。

2006年11月12日(日)

 ここは鍵のかからない開かずの間、梅の間。厳密には”開けてはならない間”ではなかろうか、などと考えながら森田はタバコに火をつけた。加奈子はまだ風呂から戻っていない。部屋の真ん中に大の字に寝転がり、くゆらしたタバコの煙を目で追った。雨漏りでもするんだろうか、天井には無数のシミができていて一見すると元々そういう模様の天井かと見間違うほどシミは全面に点在している。人の目玉に似た木肌のフシが自分を睨んでいる。森田は仰向けのまま目線だけを壁伝いに泳がせた。足の先の壁に埋め込まれた観音開きのクローゼットは開ける気になれず衣服は部屋の隅に脱ぎ散らかしたままだ。左の押入れにも用はない。どうせ我々が大広間で食事してる間に女中が今日の客の悪口でも言いながら布団を引っ張り出して敷いてくれるはずだ。顎を上げ上目使いに見た方向の壁には小さな二枚の襖があった。今までたいして気にも留めなかったが、はて、押入れにしては小さすぎるこの引き違いの襖はいったいなんだろう。体をひるがえしうつ伏せから四つん這いになってその襖に近づき一枚の引き手に指をかけた。ところがうんともすんとも動かないではないか。反対側の引き手を引いても同じように動かない。”開けてはならない間”の中に”開かずの襖”が実在するややこしい状態に森田は混乱した。不思議なことに襖の四辺を見渡しても開かない理由が見当たらないのだ。鍵やつっかえ棒があるわけでもなく、釘やネジが打ち込まれているわけでもない。ならば内側から何か細工がしてあるのか。だとするとこの襖の奥はどこかに通じているはずである。枠と襖の縁の僅かな隙間に頬をあてがい片目で覗いてみたが暗闇以外何も見えない。ただかすかに風が流れ込むのを感じた。やはりどこかに通じているのか。耳を襖に押し当て物音を探ったが何も聞こえない。悪戯に襖をノックしてみた。すると驚くことに中からノックし返してきたではないか。これにはさすがの森田もぎょっとして固まった。この閉ざされた小さな襖の向こうの暗闇の中に、ノックされたらノックし返す知的生物が潜んでいるのである。恐らくそいつが必死の形相で手足を踏ん張り襖を押さえているに違いない。あぁ、そうか、わかったぞ。この部屋には元来住人がいて、今夜だけ銭婆の言いつけを守ってこの小さな襖の向こう側に息を潜め、おれ達に部屋を明け渡したのだ。悪臭冷蔵庫の中のコーラもコイツの好物で、客が来るから腐った食い物を慌てて片付けたに違いない。トイレとこの襖の大きさからして相当に小さなやつで。そうか、腐ったものばかり食わされているからいつも下痢して、だから少しの水でも流れるんだ。湯婆婆と銭婆はこの化け物の存在を世に隠し、この部屋で密かに軟禁していた。きっと暗闇でも生きていけるギョロ目で不潔で骨と皮だけのおぞましい姿かたちのゴブリンで・・・。森田の想像は恐怖と興奮を駆り立てた。息を殺してそっと顔を近づけ、再び隙間から覗き込む。すると、わずかな隙間の向こうから同じようにこちらを見返す黄ばんだ目が光った。森田の体を戦慄が貫き、血の気は音を立てて引き、全身を鳥肌が被う。弾き飛ばされるように後ずさりして部屋の中央に四つん這いのまま固まった。視線は襖と枠の隙間に釘付けのまま瞬きすらできず、耳鳴りと共に血液が脈打つ音だけが聞こえた。やがて微かな音を立てゆっくりと隙間が広がり襖が開いた。。。
 加奈子が風呂から戻ってきて森田を揺り起こした。森田はいつのまにやら眠り込んで僅かな時間夢をみていたらしい。寝ぼけながら見渡すと、やはり小さな開かずの襖はその場所に実在していた。寝転がりながら足のつま先で襖を軽く開けようとして、やはり開かないことにほっとした。その向こう側のことはいくら夢とはいえ加奈子には黙っておこうと森田は思った。

2006年11月11日(土)

 冷蔵庫型悪臭びっくり箱の興奮冷めやらぬうち、森田は尿意をもよおした。トイレのドアを開けようとノブを引いたが開かないため、押してみたら内開きのドアが簡単に開いた。内開きというのも珍しい。タイル張りの床に当然のごとく和式便器が埋め込まれていたが、それよりもとりあえず水洗だったことにほっとした。便器の長さからして奥行きははかなり狭く、しゃがんだら頭が壁にぶつかるんじゃないかと思うほどだ。それに比べてドアの幅が少々大きいのが気になった。左奥の角には蝶型の開閉ハンドルが蛇口の先端に下向きについた手洗い用の蛇口と、直径15センチほどの極小の陶器の流しがあった。この組み合わせも骨董品級の代物だ。さて、用でも足そうか、と内開きのドアと体を入替えようとしたが、大柄な森田はどうにもドアの向こう側にいくことができない。ドアの角度をいろいろ試したが壁や流しが邪魔で、最大の隙間が森田の尻と胸の厚みを下回るのである。やはり奥行きに比べドアが大きすぎるのだ。ドアを閉めようとすれば自分はトイレの外に押し出されてしまい、まるでコントじゃないかと思った。やむおえずドアを大開放したまま小用を足す。ステンレスのホルダーに納まったトイレットペーパーの先端が三角に折られているのに気が付き、こんなところに要らぬ気配りをしやがってと森田は鼻で笑った。水洗のコックを足で蹴倒したが裏切られたかのように抵抗感がなく、森田の小便より勢いと量に乏しい水がちょろちょろと流れるだけだった。かすかに黄ばんだ溜まり水がゆっくりと時間をかけて無色透明になる様を眺めながら、大便なら微動だにせず流れないに違いないと森田は確信した。これが大便じゃなくて良かった。もしも大便だったら己のモノながらこの部屋は大惨事に見舞われていたに違いない。森田は些細な幸運に安堵しドアを閉めた。大男は入れず大便は流れないトイレ型自虐独居房。宿泊施設にあるまじきトラップだ、と思いながら加奈子に大便禁止令を発令した。
 無色透明で無臭の熱めの炭酸泉に半身浸かりながら森田はため息をついた。大きな石を積み上げコンクリートで固めた大浴場の壁の向こうの女湯には加奈子が同じように浸かっているはずである。自分は男だからまだここの異様な環境に耐えられるが、女である加奈子がいつ駄々をこねるか内心不安に感じていた。洗い場では藤田がはみ出したわき腹の脂肪を震わせながら執拗に頭を洗っている。腰掛が異様に小さく見えるのは藤田が巨漢だからで、その姿は冬眠を目前に控え湯治のために山から下りてきたヒグマを連想させる。ふと見ると藤田の毛深い背中に無数の薄紅色の斑点が見えた。それが見る見る濃く、大きくなり、やがて背中全体が紅潮しだした。炭酸泉にアレルギー反応を起こし蕁麻疹が噴き出したのだ。痒がる藤田を見て森田は心配したが、一方で、これで厄が藤田に鞍替えしてくれればしめたものだ、などと不埒(ふらち)に考えた。
 風呂から出て渡り廊下を渡り、母屋とは明らかに質が劣るエコノミースペース”離れ”に戻る。ふと階段の手前の頭上に掲げられた案内板を見上げ、森田はとんでもないことに気づいた。「↑竹の間・楓の間・椿の間」。森田と加奈子の「梅の間」がない。どうやら二人は禁断の開かずの間をあてがわれたようだ。森田の心は火照る体とは対照的にみるみるうちに冷えていった。

2006年11月10日(金)

 銭婆(ぜにーば)に案内された森田と加奈子の部屋は暗い廊下の奥から二番目だった。梅の間。部屋の前で鍵だけを渡され銭婆はそそくさと立ち去った。薄い合板でできたドアのノブを引くと枠が歪んでいるせいか渋い抵抗感がある。少し力を入れるとドアがはぜるように震えて開いた。薄暗い室内からかすかに生臭さが漂い廊下に流れ込んだ。ドアの横の壁にあるスイッチを入れると頭上の蛍光灯がしばらく瞬き小さな唸りをあげながら灯る。タタミ一畳ほどのスペースには廊下と同じ赤い絨毯が敷かれ大小さまざまな灰色のシミに染められていた。正面には引き違いの襖、右手にはトイレのドア、左手にはところどころ錆びの浮いた一枚ドアの冷蔵庫が置かれている。襖を開けると四畳半ほどの和室にはすでに蛍光灯が灯されていた。たぶんさっきのスイッチで一緒に点いたのだろう。一間のガラス窓からは駐車場の街灯が見える。森田は赤い絨毯の上にスリッパを脱ぎ畳の上に足を踏み入れた。明らかにさっきまでの空気とは違う、重くまとわりつくような湿った空気が部屋を満たしていた。窓のほうに歩み寄ると畳の下の床が抜けているのがわかった。ところどころぶよぶよと畳が沈むのである。部屋の角にはコインを投入する金属箱が側面に固定されたテレビが置かれ、その上には子供のころに裕福な友達の家の応接間で見たことがあるような今はなき木目柄のエアコンがぶら下がっている。森田は窓を開け肺の中の澱んだ空気を吐き出し新鮮な外の空気を胸いっぱいに吸った。空気にも重さがあるのだと実感した。
 加奈子が、なんだこれ、と言いながら床が抜けてタタミがぶよぶよになったところをつま先で踏んでいた。森田は入り口に戻り冷蔵庫を開けて中を覗き込む。なぜか瓶のコーラが三本、扉の裏のポケットに入っていた。と、その瞬間、森田は眉間に一撃をくらったような感覚と同時に猛烈な吐き気に襲われた。悪臭である。至極劣悪な腐臭が冷蔵庫から解き放たれたのである。反射的に扉を勢いよく閉め、中でコーラの瓶がぶつかり合う音がした。森田は嗚咽に耐え、息を止め、たじろぎながら後ずさった。強烈な悪臭はあたかも有色の煙のごとく、瞬く間に部屋中に拡散し加奈子をも襲う。
「うわぁ、臭せぇぇぇぇ!加奈子、逃げろ!!」
森田の必死の愛が次なる呼吸をいとわず声となった。うっ、とかすかな声を漏らし加奈子は開いた窓に駆け込み顔を思い切り外に出した。森田は鼻と口を手で覆い苦しみながらも入り口のドアを開け廊下に飛び出す。生ごみをビニール袋に詰め込み夏の炎天下に数日さらしたあと、その袋に顔をつ込んで鼻で思い切り吸ったような屈辱的な嫌悪感を味わった。一瞬のこととはいえ冷蔵庫の中に悪臭の元となる物質は確認できなかった。まさか瓶のコーラが放ったとも思えない。昨日まで何かが腐敗したまま放置されていた残り香か、もしくは何かの汁(ジル)がこぼれたまま雑多なバクテリアを培養し続けているのか、どちらかだろう。そんな腐臭の分子達が暗い冷蔵庫の中で何日もじっと息を潜め、誰かの犠牲と共にその封印が解かれるのを待っていたのである。悪魔はそのおぞましき役目に森田を選択したのだ。世の中にこれほどまでに臭い臭さがあったのかと森田は思った。やがて悪臭は外気に希釈され、自分が慣れたのとで平静を取り戻した森田と加奈子は、顔を見合わせ腹を抱えて笑った。あきれて笑うしかなかったのだ。ふと何かを思いついた森田は悪童のような笑みを浮かべながら隣の部屋に行き藤田を連れて戻ってきた。
「フジポン、この冷蔵庫、開けてみ」
森田が徐々に壊れ始めた。人間とはまこと不思議なもので臭いとわかっていながら、また嗅いで見たくなるバカバカしい性がある。藤田に再び冷蔵庫を開けさせ、臭せぇ、臭せぇ、とひとしきりはしゃぎながら森田は確信していた。何かある、ここにはまだ他に何かある。この冷蔵庫型悪臭ビックリ箱は単なる宣戦布告に違いない。受けて立とうじゃないか。

2006年11月9日(木)

 開きっぱなしの格子の引き戸の敷居をまたぎ左手のフロントを中島が覗き込んだ。どうやら誰もいないらしくやたら大きな声でごめんください、と人を呼んでいる。森田は昨晩は一睡もしないで運転しどうしだったため、疲労は臨界点まで達していた。玄関までのほんの僅かな石段でさえまるで足かせでも付いているかのように重く、体の全神経は柔らかで薄い絹に包まれているかのような鈍さを感じていた。少し前まではこのいまいましい疲労と眠気をやがて温泉旅館が癒してくれるに違いないという期待が、体をさして不自由なく動かしていたのだが、陳腐で粗末なこの温泉旅館の佇まいをまのあたりにして一気に気力と体力が萎えた。その上中島の無意味にでかい声が恨めしく森田をいらつかせる。森田が加奈子を気遣いながら石段を登りきり、敷居をまたいで崩れるように上がりはなに腰掛けてため息をついた。加奈子も傍らに腰掛ける。と同時にフロントの横のドアが開き、中から女将らしき老女が無愛想に出てきた。顔の半分を占める大きな口は真っ赤な紅で縁取られ、シミとシワを埋め潰すかのように塗りたくられた化粧と、束ねた髪にとってつけたような串の刺さった髪団子と、派手なラメ入りの黒いドレス。まるで昭和30年代のベテラン歌手か場末のスナックのママか、いずれにしてもとうてい昼間の太陽の下ではお目にかかりたくない有様で、まさに夜の蛾を思わせる。まるで湯婆婆(ゆばーば)だな、と森田は苦笑した。すると奥からもうひとり、湯婆婆よりすこし大柄で少し若いが、顔かたち、体型、身なりの趣味趣向までそっくりな中年女性が現われた。実権を握る番頭といったところか。森田は今度は銭婆(ぜにーば)かよ、と思ったら笑い出しそうになり必死に堪えた。食事の時間やらコンビニの場所やら部屋割りやら、大柄なほうの銭婆と中島が話しているが、銭婆のしわ枯れた声でまくし立てるような口調に中島は完全に制圧されていた。全てが銭婆の指示とも思える提案で中島はただそれを承諾するにすぎない劣勢ぶりに森田と加奈子の不安はいっそう募るのであった。
 森田達10人様御一行はスリッパに履き替え銭婆の案内に続く。厨房の角を右に曲がり、女湯と男湯の前を通りいったん外に出て渡り廊下を歩く。古い温泉旅館にありがちな増改築を繰り返した迷路のような造りである。廊下に敷き詰められたつるつるの赤い絨毯と階段には毛足の短い人工芝。大きな鏡、柱時計、サルと仏とマリアの像の秩序なき点在。行き止まり、開かずの扉、蛍光灯の切れた非常口案内。はかま羽織姿の金田一耕助が頭を掻き毟りながら今にも出てきそうである。右側にはすっかり暗くなった駐車場に、街灯の明かりにぼんやり浮かび上がった自分達の車が見えた。左側の中庭には小さな池があり「つりぼり」とマジックペンで書かれたダンボールの切れ端が上のほうに掲げられている。中島が「釣、できるんですか」と尋ねたら「釣れません」と驚くほどのレスポンスで銭婆の答が返ってきた。釣る行為が可能かの問いに、魚が釣れないと即答する噛みあわない会話も今となってはなんら不思議ではない。それ以上誰も聞く気にはなれなかった。母屋からさらに粗末な離れに入ると頭上に「竹の間・楓の間・椿の間」の案内板がある。離れの階段をきしませながら銭婆を先頭に一行が上がると、そこには薄暗くほのかにカビ臭い闇へと続く廊下が伸びていた。加奈子は着ていた厚手のジャンパーの襟元を両手で締め上げ身震いをひとつした。森田の口元は苦笑いのまま固まっていた。

2006年11月8日(水)

 森田の悪い予感は的中した。そもそも中島が手配した宿は今まで良かったためしがない。たいがいは田舎の民宿か潰れかけた旅館で、築40年はゆうに超えているだろう代物ばかりだ。今回だって右も左もわからない初めての場所なのだから無難に町のホテルにしておけば良かったものを、あのジジィ、どこで見つけたのか、周りを山に囲まれた寂れた小さな温泉集落の唯一の老舗旅館なんぞ予約してくれた。築60年はかたいな。年寄りの湯治のつもりなら一人で泊まってくれよ。俺達のような若者にお前のノスタルジーを押し付けるのは勘弁してくれ。インターネットの写真で見た外観とは似ても似つかない古ぼけて煤けて全体的に茶色がかった小さな旅館を唖然と眺めながら若い森田は思った。煙突から登る湯煙が温泉であることを主張しているがそれさえ胡散臭く思えてならない。夕暮れ時だが陽は周囲の山々にさえぎられ、集落のある谷は水底のようなよどんだ暗闇に浸っていた。旅館の隣には薄くなって消えかけた「レストラン・ビリヤード」と描かれた鉄筋コンクリートの廃墟が立っている。外壁は剥がれかけたピンク色というのが遥か以前の賑わいを想像させた。
 森田の隣には森田以上に不安な表情をした加奈子が疲れきったうつろな目で立っていた。他に旅行らしい旅行も連れて行ってあげられない加奈子を森田はいつも不憫に思っていた。加奈子はスノボが好きで毎年森田と行きたがっていたが、それも話だけで実現したためしがない。ジムカーナのついでとはいえ、せめて今日の温泉旅館で旅行気分を加奈子に味わってもらい今までのツケを返そうと思っていた。ただ、中島がとった旅館、というのが気がかりであったが。淡い期待は見事に打ち砕かれたようだ。これでは加奈子にツケを返すどころか苦い思い出を二人の中に刻むだけではないか。森田は不安そうな加奈子の表情を見て気の毒に思い、明るく慰めようとした。すると、お、良さそうなところじゃんと能天気なことを言いながら中島が二人の横を追い越し軽い足取りで玄関に入っていった。森田と加奈子は顔を見合わせあきれたように笑いながら中島の後に続くしかなかった。玄関の両脇に灯った白熱球の周りにはカメムシが飛び交っていた。

2006年11月7日(火)

 疲れが取れない41歳。このまま50歳ぐらいまで取れなかったらどーしよー。
さて、今回のJAFCUPで一番印象に残った面白い話を紹介しますね。


土曜日の練習走行の1本目が終わって、いつものようにパソコンで速い選手と自分の差を解析していたらですね。

エントラントでもある西日本のトップドライバーが後ろから覗いてきてですね。


「調子はどうでっか?」
って尋ねられたわけですよ。
よくあることですね。
なにか教えてもらえることがあればいいなぁって思って


「うーん、ぜんぜん遅いよぉ」(←自分のこと)
って答えたら


「どこが遅いの?」
って聞き返してきたからね


「全体的にね。やっぱ巧さが違うね」
って漠然とした答でお茶を濁したわけですよ。



そしたらね。



なにを聞き間違えたかね。









「えっ、ウマでっか!?」





(;゚Д゚)   あ、あのなぁー





「馬ぢゃねーよ!!」




(永遠の沈黙)




いやー、一生忘れられない思い出をありがとう。




そうそう、話は180度変わりますが
自動車トーマスさんのフルハウス軍団はどのクラスの選手もターンがものすごく上手だったのが印象的でしたね。負けられませんな。

2006年11月6日(月)

 ただいま。(AM5:30)
おかえりなさい。
お風呂にする。食事にする。それとも、ねる?(研ナオコ)
ひゃっはっはっはっはっはっはっはっは。(ナチュラルハイ)

JAFCUPの結果は
3位でした。(^o^)/
SA1も3位と6位ゲット。
レディースも3位ゲット。

それと、備北、遠っ!!

では、おやす・・・zzz。

2006年11月5日(日)

イベントのため更新お休み。ごめんね。

2006年11月4日(土)

イベントのため更新お休み。ごめんね。

2006年11月3日(金)

大幅フライング更新です。
 余裕の準備完了で風呂にも入っていざ出陣でございます。
今回は最近寅さんにしか見えない四国から来た史上最強のサービス員、ナカシマ君と一緒なので私は楽チン出来そうです。運転もしてくれるし、肩揉んでくれるし、漫談もしてくれるし、歌ってくれるし。私は疲れたら助手席で食って飲んで寝て起きてオシッコ!って言ってればいいんですもの。


CUP欲しい。


がんばります。

では、月曜日にまたお会いしましょう。アディオス。

2006年11月2日(木)

 最近エグゼ、シモのほうに傾倒してるんじゃね、とお嘆きの諸兄に!
政治、宗教、犯罪、スポーツ批判、暗い話題は極力回避して、なんか面白いことどっかに落っこちてないかなと目線を下方45度に下げながら日々を過ごす辛さったら。。。ついつい下方90度まで下がりそうになるのを75度ぐらいで必至に堪えて。畳の目の数かぞえながら必至に堪えて、って、ああぁぁぁぁ。ごめん。。。



 小数点以下の引き算につまづいている次男に、今朝、どこまでその概念を理解しているのか質問してみた。





ここに2本のウィンナーがあります。



店員さん、店員さん、私、2本も食べられないから

1.3本くださいな。







はーい♪


(息子、フォークでサクサク切ってます)


はい、1.3本です。どーぞ♪











違うし!!!



予想通り小数点以下の概念が直球勝負でした。



本日20時より備北JAFCUPに向けて出発進行です。
これからFDのクラッチ交換するんですけどね。。。

時間に余裕があったら出発前にフライング更新しますが
更新がなかったらトラブってテンパッてると思ってください。

土日の更新は確実に出来ません。
さびしいわぁ〜という淑女は武運長久を祈ればっ!!

2006年11月1日(水)

 今日から11月です。ジャニュアリフェブラリマーチエープリルメイジュンジュライオーガストセプテンバーオクトーバーノーヴェンバーですね。ジャニュアリーから指折り数えるエグゼにとっては最も遠い存在ですね。デッセンバーは最後だから自然に覚えたのですが、10月、11月になるとそりゃーもー水金地火木土天王星、海王星ぐらい曖昧の大銀河に漂ってるわけですよ。アルファベットでいうと”T”の次を思い出すのに”A”からリズミカルに暗唱しないと”U”が出てこないのと同じですね。ですから、久しぶりに覗く人の日記とかブログとかの日付で
01/NOVEMBER/2006
とかこジャレた書き方されると、指折りながらジャニュアリフェブラリマーチエープリルメイジュンジュライオーガストセプテンバーオクトーバーノー11月ねって、日付理解するだけでも相当ロスっちゃうわけですよ。
Do You Remember? ほにゃらら〜、September♪ってEW&F曲のがありますがジャニュアリフェブラリマーチエープリルメイジュンジュライオーガストセプ「9月」って曲なんですね。今日改めて知りました。

 さて、前置きがムダに長くなってしまいましたが、昨日実習参加の皆様はお疲れ様でした。昨日はジムカーナ走行が生まれて初めてっていう金の卵的参加者様がいらっしゃいまして、しかもうら若き女性とあって、おじさんちょっと張り切りすぎちゃったかな。他の参加者様も必要以上に積極的に同乗させてあげてよかったんじゃないのかな。キラキラしたお目々で「うわぁ♪すごいカンゲキですぅぅぅぅ(>o<)」とか隣で言われるものですから、2名乗車にも関わらずトップタイム更新しちゃうあたり、私もまだまだだなとか反省しつつ”褒められて伸びるタイプ”というのを再認識しました(自分バーカッ!)。彼女、黙々とターンの練習をし続けてました。ユー、ジムカーナ好きになっちゃえばっ!!
 そういえば、次回も女性の参加申し込みがありまして、今度は私もよく知る同級生なので、大人のロマンス飛行で飛距離と鼻の下を伸ばそうと思います。

そうだ!
そのうち女性限定の実習(抽選なし)でも設けて・・・うわぁぁぁぁ!!!
(無限に広がる妄想)
「お歳のわりには 早い 速いんですね」って・・・うわぁぁぁぁ!!!



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2006年11月ぶん