大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
07全日本ジムカーナ
第4戦
2007年5月20日 SUGOマルチコース ドライ N3 2位

 友人の勧めでイチローの本を読み、その言葉にモチベーションを取り戻して再びターンの練習を始めた5月上旬。多くの選手が木曜か金曜からSUGOで練習する中、私はへそ曲がりなのか金曜日は某選手と二人、SSPでターンの練習をして土曜から入った。そして初めて新品WTSを前後に履いて、土曜日は山野選手に次ぐ2番。気持ちの準備が整うとはこういうことを言うのだろう。

 結果から言えば2位だったが課題のターンはまたも負けた。正確には1箇所イーブン、1箇所大敗である。RX7に乗ってから私は何回ターンをやったことだろう。このように私は情けないほど不器用なのです。でもあきらめないで続ければ誰だって同じことが出来ると信じているのです。「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところにいくただひとつの道」イチローの言葉です。
 第3戦の翌日の月曜日に早くも次戦に向けて練習をした榎本選手からイチローの本を薦められて読んだ。お陰で沈みかけたモチベーションが再起し、やる気が出てきたのだ。正直、この歳でいまさら”とんでもないところ”に行こうとは思わないが、人に出来て自分に出来ないのはやはり気に入らない。その榎本選手も今期初の入賞をして、これもイチロー効果?なのか。おめでとうございます。

 ライバル達がSUGOを走る金曜日に私は某選手と二人きりでSSPを走っていた。右と左の270度ターンを含めたコースを設定し、これが本番コースに見事的中した。単にラッキーだったのかもしれない。
 土曜日はSUGOに入り、ウェットの1本目から本番に用意した新品WTSを履いた。実はWTSを使うのはこれが初めてなのだが、このタイヤは確実に皮むきしたほうがいいってことは流石に私にもわかった。2本目のドライは強烈な安定感で2番手タイムを出しご満悦。そもそも私は道具が変わってもややこしいことを考えるのは苦手なのです。狙い通り普通に走ったら良いタイムが出たのだからこれは良いタイヤだ、ということしかわからないし、それ以上知る必要も考える必要もなかった。シーズン最初からWTSを投入していれば良かったのではとも思わず、むしろ優れたタイヤを無駄遣いせずに済んだと思う。なんせ今までは人並みのことが出来なかったのだから、なに履いても同じだったに違いない。

 今のところ宇宙人は対象外に考えている。なぜなら相手の失敗以外に勝てる方法がないから。こればっかりは自分ではいかんともしがたいので考えても無駄だ。それぐらい山野選手+エキシージの速さは遥か彼方なのだ。N4の2番時計を出されてはどうしようもない。そもそも今はそんな遠くを追い求める段階ではない。とにかくFD最速ターンを身につけてことごとく成功させることだけを考えたい。それすら時間がないと思い始めている。もちろん山野選手の走りもビデオに撮ってあるが、細かく比較することはない。ただ単にお宝映像としてコレクションしてるだけのことである。といういのが本音なのだが、そんなことじゃダメだろうか。

 今回のコースは一変した。今までとは逆周りが採用されたこともあるが、低速化テクニカル重視になったことが大きく異なる。バックストレートはなくなりN2は2速までで足り、小さな島周りが2箇所と270度と360度ターンが設けられた。4戦を終えて浅間台、幸田、SUGOはテクニカル区間が勝敗を左右した。数年前に比べると確実にテクニカルの比率が上がっているように思う。本来のジムカーナに回帰する傾向が伺え、私もこれには大いに賛成だ。パワーの差が出にくいという点では必ずしも頷けないが、それよりなにより見ていて面白いのです。ビデオを見てもパイロンギリギリをクルリと回ると思わず興奮した撮影者の声が漏れていた。私が初めてジムカーナを見たのは20歳の時で、その時優勝したKP61がクルクル回るのを見て「なんでできるの?俺にも出来るかな」と思ったのを今でも鮮明に覚えている。あれがもし名阪やモテギ北ショートだったら、レースと区別がつかず「へぇ〜すごいね」で終わっていたかもしれない。ターンのないジムカーナは近い将来なくなる。やる人がいなくなるのが先か、気付いてジムカーナ本来のコースに戻るか、どちらかしかない。なぜならトライアルのレースモドキコースには、なんでできるの?と思わせる能動的な刺激がないから。なんでできるの?私は20年たってもいまだに追いかけてますよ。

 アジュールの川村さんに「薄っぺらになって走ってた」と褒められた。簡単に例えるなら脳を使わずに走ったということだ。上手に走ろうとか、ここでこうして、あそこでこうして、などといちいち考えず、確かに反射的に無意識的に運転していたように思う。特に最高速から外周に飛び出す直角コーナーはコースアウトギリギリの冷や汗モノでやばかった。そんなときに次のセクションの攻略法などおさらいしている余裕はない。リアルタイムで手足が勝手に車をコントロールしていたような感じ。そういえば久しぶりの感覚だったが、川村さんに言われるまで気がつかなかった。毎回あそこまで追い込んだドライビングをしなきゃならないかとゾッとするが、やらなきゃいけないんですね。

 第4戦でやっと望ましい結果が出てほっとしている。それもつかの間、月曜日から練習したのはやる気が出た証拠か。次回第5戦スナガワでも薄っぺらになって走りますよ。


                                 



 

参戦記