大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
06JAF関東ジムカーナ
第8戦
2006年7月23日 伊那サーキット ドライ N3 1位

 RX7が一ヶ月ぶりに戻ってきたのはイベントの一週間前。慣らし運転もままならず、現地についた時点で300km弱の走行距離で全開走行することになったRX7復帰戦。期待を胸にする一方で、すでに3戦を落としているのでなんとしても結果を出さなければと焦りもあった。しかし2本目出走直前でトップは遥か1.4秒先という現実を突きつけられたとき、やっと自分と車とコースだけになれた気がした。ゴール後にトップタイム更新のアナウンスを聞いて猛烈に興奮し、手足の震えが納まらないままホッとしたら涙が出てきた。梅雨の雲の切れ間の2日間。


(焦り+自信のなさ=土曜日練習)
 長雨と豪雨に被災した伊那周辺は木曜日から災害による通行止めが相次ぎ、土曜日未明は現地にたどり着けるかどうかもわからない状況にあったが、主催者の交通案内の配慮にも助けられ無事到着することができた。天候も奇跡的にもこの2日間は雲の切れ間と重なり好天の中イベントは無事行われた。一ヶ月ぶりに乗るRX7で練習もせずに本番を迎えるほどの自信は微塵もないので土曜の練習会から参加したが、4本全てがスタート前に深呼吸が必要なほど緊張して走って2秒もタイムアップしてやっとトップに並べた。練習に来て確かによかったが、コースに慣れただけの土曜日。車に慣れたわけではない土曜日。

(本番だからなにをする)
 全日本SA1チャンプの志賀野選手の走りからは”本番だから”という特別感がまったく感じられない。金曜日から、走って反省して改善してタイプアップする、というルーチンを淡々とこなし本番を迎える。それは本番でも変わることなく淡々と繰り返しその3日間で最高の走りを披露する。本番に弱いというイメージは皆無で、実際本番で何か大失敗をやらかしたり、ぬるかったりということがほとんどないのです。こんな話を土曜の夜、みんなと食事しながら明日に向けての気負いをなくすために話をした。ある人が「きっと本番だからって特別に”何かをしよう”とか考えないんでしょうね」と言った。私はその意見に感心した。すると別の人が「でも本番だからできることっていうのもありますよね」と切り替えした。なるほど、この意見にも感心した。その時私は、練習で速い人は本番だからって特別に何かをしてはならず、練習で遅かった人は本番だからこそ特別に何かをやるべきだ、と思ったが黙っていた。自分が明日どうするべきかを考えていた。

(本番だからできたこと)
 特別に何かをするつもりはなく臨んだ1本目。ほとんどが自覚できない小さな失敗と小さな攻略法の誤りの積み重ねでトップに1.3秒も遅れた。こういうときはビデオ解析がなにより役に立つ。しかしあっちこっちの小さな失敗を全て完璧に潰す自信がまったくなかった。2本目スタート直前に田邊選手がさらにトップタイムを塗り替え、こりゃー厳しいなと思ったら、なにが吹っ切れたのか知らないが肩の力が抜け、自分と車とコースだけになった。昨日の練習にも、一本目にもなかった感覚。1コーナーのブレーキを踏み続けながら踏む強さの調節をし、立ち上がりでリアータイヤの潰れを感じ、次のターンのトラクションで大幅なタイムアップを信じた。全てのイメージが程よく先行してほぼその通りの快心の走りができた。最終コーナーは「よっしゃー!」と叫んで立ち上がった、ような気がする。で、2秒もタイムアップ。本番2本目でなんとか車に慣れた。車との一体感。この日の私の場合、これが本番だからできたこと。


 またもや二木選手とエグゼスポーツワンツーが達成できたことも嬉しいのだが。。。
過去3戦、苦しかったとか辛かったとか、そういうことは感じていなかった。しかし勝てたことに心底ホッとしたら勝手に涙が出てきて同時に軽い吐き気ももよおした。嬉し涙とも違う。85秒間の緊張と集中力があったからこその興奮と安堵からだと思う。ゴール後は去年のイオックス以来の快感でした。応援いただいた皆様、ありがとうございます。




                                 



 

参戦記