参戦記
大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
05全日本ジムカーナ
第8戦(最終戦)
2005年9月25日 MINEサーキット ドライ N2 2位

 2本目のゴール後に再車検場に導かれるとき、まさにその時コンクリートウォールの向こうを走っている佐川さんのペナルティーを知った。我々の希望とはあまりにかけ離れた最悪のシチュエーションに茫然自失・・・。戻ってきた佐川さんに「お疲れ様」と告げることしかできず、チャンピオンが決まった松本選手と優勝が決まった黒岩選手に「おめでとう」と握手を交わしてから自分の車に戻り、この日のために練習しまくって紙一重で地に落ちた佐川さんを哀れんで泣き続けた。

(N2チャンプ決定の時)
シーズンオフから毎週欠かさずにスラロームを練習し続け、毎晩ロックツーロックを100回やり続け、全日本ジムカーナに心血を注ぎ込んできた佐川さん。その佐川さんがこの最終戦MINEで松本選手と事実上勝った方がチャンプにという僅差のポイント争いになった。MINEのコースは前半のハイスピードコースと後半のホームストレートをメインにしたスラロームとターンからなる。正直、スラロームとターンには自信があったので佐川さんならいけると思った。が、甘かった・・・・。結果は無残にもWペナルティー。勝ちを意識しすぎて昔の悪いくせが出たと漏らす本人。自分の精度を無視して闇雲にギリギリを狙ったらしい・・・。
でもね、そうじゃなきゃ勝てないのも全日本なんだよ。だからその闘志は間違ってないと思う。
 とはいえこのWペナルティーには愕然とした。もちろん私以上にショックなのは本人だが、その痛みを私も痛いほど感じたから辛かった。そういう状態だったのでそのときは勝者への祝福の言葉も魂の抜けたものだったかも知れない。「おめでとう」の一言、それが精一杯だった。自分の順位もよくわからないまま再車検場の自分の車にすぐに引きこもり唇を噛み締めたが、彼の今までの努力や自信や笑顔を思い出したら勝手に呼吸が引きつって涙が出てきた。柵の向こうの彼にかける言葉がない、それどころか顔を上げることさえ出来ない。
ちょうどその時加藤選手が近づいてきてくれたので車を降りて思わず押し殺すような声で
「みんな同じかもしれないけど、みんな同じぐらいがんばってると思うけど、、、」
「なんで、なんであれだけがんばった佐川さんが2本とも・・・」と、
しゃべりだしたら声が詰まってなおさら泣いた。それぐらい彼の悲惨さが痛かった。
加藤選手やあの時私に声をかけようとしてかけられなかった方々には、大変申し訳ないことをした。
黒岩選手、優勝おめでとう。
松本選手、2005年N2チャンプおめでとうございます!!
そして佐川さん、チャンピオン奪取にこだわったつもりはなかったが、いつのまにやらその魅力に取り付かれていたんだなぁ、俺たち。今年も良くがんばったよ。いつの日か「あんときはホント辛かったね。Wペナルティーなんかしやがってさ」って笑えるときが必ずくるから、そのときまでとりあえずまたがんばろ!

(で、自分は?)
どうやら私は4度目の2位だったらしい。すんげぇがんばったよ。
終了後に沢山の人にシリーズ順位を聞かれたが1位じゃないし7位以下でもないってことぐらいしかわからない。ははは。
(帰ってきてから足し算したら2度目のシリーズ3位だった。開幕前を思えば上出来ですよ♪)
応援いただいた皆様に感謝。

(見ていてサイコー♪)
スタートから飛び出していきなりブラインドのパイロンシケイン、3速高速コーナーリング、その逆走ではコーナリング出口の難しい8の字、横っ飛びの高速シケインを抜けてギャラリースタンド前のスラローム&ターン!!と、見ていてめちゃくちゃ楽しかった♪特に各クラスの後半ゼッケンの選手達のパイロンの寄せには思わず「あぁ〜っ」と声がでてしまうほど興奮させられた。好みは人それぞれあるだろうが私はこういうジムカーナを見るのがたまらなく好きだ。サーキットでもできるじゃないか!もっとグリングリンでもいいぞぉぉぉぉぉ!(笑)但し、コースアウト即コンクリートウォールってのは勘弁願いたい。ロールバーが改善策とはとても思えません。
今回私が一番しびれたのはN3ウィナー柴田選手の完璧なミラクルターン!!

(問題もあった)
本番1本目でN1クラスについでSA1クラスでも相次いで出走直前の排ガスチェックでNGが続出した。前日の土曜日はほとんど合格したのにである。計測器おかしくない?と思わず疑いたくなる。
さらにもっとおかしいのが、同じクラスの出走時間帯なら何度でも排ガスチェックがリトライでき合格した時点でスタート待機位置に並ぶことができるのである。だから出走順がゼッケン順じゃなくなったり、スターティンググリッドがカラになったりした。当然クラスの最後の方のゼッケンの人はリトライする時間がなく、最初の方のゼッケンの人は4回もリトライできた。これって不公平じゃない?なんとも不可解だ。

(SA1志賀野選手のチャンプ決定!)
最後はこの嬉しい話題でしめましょう。去年C車と混走した苦しい戦いをシリーズ5位という素晴らしい成績で大健闘した志賀野選手がSA車両オンリーになった今年、更なる猛烈な上手さと正確さと強さでチャンプの栄冠を手中におさめた。途中永島選手の追い上げがあったものの、俄然有利に迎えたこの最終戦でも守ることなく「思いっきり走って勝って決めたい!」という強い意志をものの見事に現実のものにした。あっぱれである。研究熱心でセッティングにも神経質?でなにより練習熱心で、そういうことが基盤となった本当に素晴らしいドライバーに育ってくれたことに感謝しています。今の全日本のコースとは似ても似つかない、自分を育てたイバチューにも足しげく通いコツコツとテクニックを積み上げ自分のものにしてきたんだね。それと、私が頼まなくてもいつでもどこでもエグゼのステッカーを貼った初対面の人たちにもアドバイスをしてくれますもんね。そういう謙虚で真摯な姿勢も備わった本当のトップドライバーです。その傍らでお手伝いできたことを私は誇りに思ってます。
おめでとう!そしてありがとう!!一年間お疲れ様でした!!!

 全日本シリーズ3年目が無事に終わりました。一緒に戦った仲間へ、お疲れ様でした。みんなよくがんばったよな。田辺さん、毎戦の心のこもったサービス、本当にありがとう。あなたがいなければ今年のより良い結果は得られませんでした。
応援いただいた皆様に感謝いたします。m(_ _)m