参戦記
 最悪のイベントになってしまった。私以外にもそう思うエントラントはいると思う。今回もSUGO、MINEにつづきまたも1本勝負となってしまったわけだが、今回の理由は非常に特殊な事態が発生してしまったから。。。重苦しく、やり場のない、あと味の悪い競技途中中止となった。
(奇異な事態発生)
2本目S1クラス競技中にそれは起きた。スタート位置にゼッケン11番から15番までが順に待機した状態でゼッケン11番が正規にスタートした。直後、N2クラスファーストゼッケン16番がスタート待機位置の最後尾に着くはずだったが、待機車両の横を全開で通り過ぎコースインしてしまいオンコース走行中の11番車両と正面から左側オフセット衝突した。16番車はその後もコース上を暴走しピットロード入り口脇のグリーン上で停車した。あたりは騒然とした。間もなく11番のドライバーは大事をとって救急車で搬送され、16番ドライバーと主催者は警察の現場検証と事情聴取を受けることとなり、その間競技中断。中断後1度目のドライバーズブリーフィングでは状況説明。2度目のブリーフィングで競技途中中止の決定を発表され、N1クラス以外は1本目で決着が付くこととなった。ブリーフィングでは「精神の錯乱」という説明があり、重い空気が漂った。
(機能させなければいけない健康管理カード)
ライセンスホルダーなら誰もが携帯しているであろう「健康管理カード」。ライセンス更新時に自らの健康状態が競技出場に際し、なんら支障のないことを申告し、署名捺印携帯するカードである。しかし、今回の事態はこのシステムが機能していなかったことを物語る。恥ずかしながら私ももう何年もこの申告内容を読まずに署名捺印してるのである。自己申告というあいまいさがありながら、ライセンス更新の為の第三者によるメディカルチェックを継続的にすることも事実上困難であり、結局のところ自己申告という方法に甘んじているのが現状。自分が心身の疾患や傷害を認識していても虚偽の申告をすることが可能であり、また自分が認識していなければ尚の事なんら問題なく毎年新しいライセンスが手元に届くのである。肝心なのはドライバー一人一人が責任を持って健康管理カードを機能させなければならない。正直にモータースポーツに向かいあってますか?体調が悪いときにリタイヤする勇気はありますか?もしくはムリを押してる仲間をリタイヤさせることができますか?難しいことですがとても重要なことなんです。
(話は変わるが、、、あまりにひどい)
今回の会場、サホロサーキット。札幌から180km離れた酪農山岳地帯にあるこのサーキットにギャラリーがどれほど集まるのか。50人いただろうか?しかも起伏の激しいコースでありながら観戦ポイントが一箇所しかないものだから、走る車を見れるのは最終コーナー部分のみで、コースの約80%は見ることが出来ないのである。入場料2000円で一瞬通過する車を見るか、パドックに止まっている車を見るのみ。それはないでしょ。私がギャラリーなら絶対に行かない。仮に行ってしまったとしたら、文句ぶーぶーだ。宿泊はすぐそばのペンションだったが、そこのオーナーも今回のイベントのことは知らない。最寄(といっても20kmは離れてる)のコンビニ店員も知らない。国道に案内が出ているわけでもない。去年のTAMADAとは雲泥の差。そして一番腹が立ったのは・・・肥が溢れる至極臭い朽ち果てそうな簡易トイレ群である。エントラントとギャラリーをバカにするのにもほどがある。
(私の走りは・・・)
ほとんど忘れた。多分結果もコースもイベントのこと全てが頭のメモリーの消去優先最前列だろう。思い切り走れたが、思い切り過ぎて表彰台を逃した、という感じ。結果は悔しいような、でも表彰式には出れて嬉しいような。なんだかわからないが次回九州に全てを期待しよう。
そうそう、今回リアースプリングを変えて、以前までつけていたものを持っていきましたが・・・いい感じでした♪だから現地ではやっぱなーんにもしませんでした。ははは。
西川選手、初表彰台!おめでとうございます。今後、お手柔らかにね♪
(あきらめが肝心?)
木曜日にエンジンを壊してしまった選手が大金を投じて地元ガレージで急遽修理し、何とか1本目は走ることができたがやはり不調で1本目終了時点でリタイヤ届けを出した。金曜日、同様にエンジンを壊してしまった別の選手が、やはり現地で修理して結局クラス優勝を成し遂げた。他にも、土曜日にパドックで自らがシリンダーヘッドの交換をしながら一般車のレンターカーで公開練習を走り、なおし終えた競技車で翌日の本番を走り切った選手もいる。前述のリタイヤ届けを出した選手は別れ際に「あきらめが肝心ということも勉強できました。こういう結果になったからいえるんだけどさ。」と肩を落として会場をあとにした。やるべきことをすべてやり、打てる手は全て打ちつくしてこその「あきらめが肝心」。結局そういうことですよね。強い情熱も全日本級です。心よりお疲れ様でした。

今回は最悪の参戦記になってしまいました。しかしながらこのようなことが起きてこそ学べることもあるはずですよね。不運にも怪我をしてしまった方の、一日も早い心身の回復を心よりお祈りいたします。
大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
全日本ジムカーナ
第6戦
2004年6月20日 北海道サホロサーキット ドライ N2 5位