参戦記
 第1戦同様のハイスピードサーキットでの全日本ジムカーナ。ハイパワー車は時速150kmからのフルブレーキングをウェット路面でやることになる。そのブレーキング開始ポイント直後に設けられた中間タイム計測と最高速計測。その後サイドターン2連発、高速スラローム、さらにサイドターン2連発!金網の向こうの熱きバトルは多くのギャラリーにインパクトを与えることとなる。
(またもや雨)
名阪、SUGOに続きまたもや雨。しかし今回の天候はもっとドライバーの気持ちをひっちゃかめっちゃかにしてくれた。乾き始めたら降り、すぐにやみ、水が引けたらまた降り、、、1日に何度繰り返しただろう。私も最初のころは覚えていたが、そのうち覚えられないくらいに路面のコンディションがころころ変わった。1本目はそのたびタイヤを急遽変更するもの、スタートの列にドライタイヤで並びながら降りだした雨を恨むもの、やんだ途端にハードトップを慌てて外すもの。2本目は雨乞いをするもの、晴れ乞いをするもの。そして競技終了直後にまるで天がいままで我慢していたかのようにバケツをひっくり返したようなドシャブリとなった。競技中の雨はちょいとした「お漏らし」だった訳だ。
(脅威のトップタイム更新)
とはいえ、結局全クラス表彰台(N4の3位は逆転)は1本目の結果で決まった。
さて、N2クラスはというと、1本目は前のS1クラス中盤ゼッケンのころの「お漏らし」が引けて、後半ゼッケンになるにしたがい状況は良くなった。私は41番でチョイとぬれた路面を脱輪のオマケ付で走った。ゴール後に急いで見に行くと、ラス前47番矢島選手がホームストレートで得意のフルブレーキング!矢島選手の突っ込みは尋常じゃないね。もちろん最高速度もマークして2位の瀬戸選手を0.2秒離してトップになった。撃沈した私も3位の津川選手も2本目に向けて晴れ乞い組み(内容はだいぶ違うが・・・)だったが無情にもまたもやS1クラスでちょっと激しい「お漏らし」!万事休す!!結局全車ワイパーを使う羽目になり終了。と思いきや、なんと矢島選手はこの悪条件にもかかわらず自己のベストタイムを1.2秒も縮めたのである。当然最高速度も更新。2本目の2番時計を2秒もぶっちぎった。これを圧勝といわずしてなにが圧勝か。矢島選手、2勝目おめでとうございます。機会があれば助手席であの切れたツッコミを味わってみたい。ちなみにSUGOウィナーの新井選手も肉薄したが惜しくもわずかなPT。
(山野選手のフルブレーキング)
地を高速で這う楔(クサビ)が火花と共に地面を削りながら猛烈な勢いで減速する。そのイメージが目に焼きついて今でも興奮する。最も高速から最も短い距離で減速したNSX。隣に乗ったら目玉が落ちるな。
(撃沈したが・・・)
明るいよ♪なぜかというと、走りの内容に満足できたから。もちろん反省することはありますが、それよりなにより随所に私らしく攻めることができたことに満足しています。スラロームを抜けながら「こりゃー速いだろ!」と実感できた。サイドターンの速度も旋廻も思ったとおりだった。2本目ゴール前はちょっと欲かいちゃったけどさ。なによりいろんな人が絶賛してくれた。今はそれでいい。
ペナルティーに目をつぶってそんな程度で満足するレベルなんて笑われちゃうね。でもそこまで落ちてたってことに気がついて、受け入れられたってこと。
(ボブサップが負けた訳)
数日前に佐川さんが私に話してくれたことが良かった。
ボブサップはあのパワーを最初の1分で使いきってこそ勝てる。キックもグラウンドもスタミナも必要ない。それが彼の持ち味で、スタイルであり、唯一勝てる方法なんだ。他人の方法を模索し、自分のスタイルを崩して見失った今は負けて当然。ゴングと同時にアメフト仕込のタックルで敵をコーナーに追いつめ、これでもかというぐらい重たいパンチを打って打って打ちまくればいいんだ。と格闘技ファンの佐川さんが教えてくれた。もちろん我々の不調打開策に話はつながる。なぜ強く共感したかというと、SUGOの私の雨の2本目に伏線があったからだ。
だから今回のMINEはビデオもSTARもおあずけ。そして後半セクションはほぼ満足。
意味わかりますか?
(今回の最大の反省点)
帰りのフェリーで津川さんが「セッティングをいじることも必要だと思う」と私にアドバイスしてくれた。実は新井選手にもパドックで同じことを言われた。新井選手の場合は去年前半のご本人の経験談からアドバイスしてくれた。もちろん具体的なセッティング変更点の話じゃないよ。で、私は津川さんに「でも私の車を津川さんが運転したら私より速いでしょ。だからセッティングはいじれない」と答えた。全くもってバカな切り返しをしてしまった。話が噛みあっていない。レベルが違いすぎる。帰りの高速道路でこのことばかりを思い返し深く反省しました。試すことの大切さを話してくれたのだ。試せば何かのヒントが見つかるかもしれない。車やドライビングの進化の足がかりになるかもしれない。そういう貴重なアドバイスに幼稚な発想を振りかざした自分を恥じる。

 表彰式で私の隣の空席に突然腰掛けた山野選手が、私の今日の走りにアドバイスをくれた。ちゃんと見ていてくれたことが嬉しく、アドバイスをくれたことにとても感謝した。そして最後に「いつも応援してるからさ。頑張って♪」といって前の席に移っていった。あー、思い出すたび口元が緩んでしまう。どーだ、うらやましいだろ♪ははは。
今は北海道が待ち遠しい。一人きりでちょっと不安だけどさ。
ありがとうございます。
大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
全日本ジムカーナ
第5戦
2004年5月29〜30日 MINEサーキット ウェット N2 19位