参戦記
 待ちに待った開幕戦に待ち受けていたのは、超ハイスピードなコースだった。普段レーシングカーが300km/h以上で走るこのコースで前代未聞の新しいジムカーナ?も開幕したのである。エグゼスポーツ勢も今年から新たに志賀野選手がS1クラスに加わり3台での新たな挑戦が始まった。そんな中、今年も爆発するぞ!と意気込んだ私だけが不発に終わり・・・。
(ジムカーナ?)
 ジムカーナの定義を知っていても、なんとなく過去からの経験上「暗黙の定義」見たいなものがみんなの中で根付いていた。1速と2速が主体で3速で引っ張ればハイスピードコースと言われていた。ここ数年ハイスピード化がどんどん進み3速の登場回数も増えてきたが、DC2の4速はおよびでない。しかし今回はそんなもんじゃない。4速に入れてもいい加減の時間、アクセルを床まで踏み続けなければならないのである。スピードメーターなど見る余裕もないが、150km/h以上は出ている。その速度から、しかも下りで、ブレーキングしての3速スラロームや、360度ターンというとてつもない超ハイスピードジムカーナだった。参加者の多くから「これってジムカーナ?」という声が漏れた。ちゃんとした定義にのっとった、しかし常識の壁を打ち破った新しいジムカーナが始まった。
(疲労こんぱい)
 慣熟歩行だけで1周30分もかかる。しかもきついアップダウンがあるのだから、歩くだけで腿の筋肉は張りくたくたになる。運動不足を痛感した。それを2日間で6周も歩いたり小走りしたものだから筋肉痛は必至だ。いざ車で走ってみると2分という長いコースを強烈なGに絶えながらゴールし息も上がる。壁にぶつかりそうになったり、フルブレーキングに全神経を集中したり、はるか遠くに見える沢山のパイロンに走行ラインを見つけたりと、それはそれは精神的にも今まで経験のない疲労を感じた。ゴール後はシートから道路に転げ落ちたくなるほどの脱力感。普段はさっさと片付けを終わらせる私もこの日ばかりはなーんにもやる気がしませんでした。まー結果も結果だからかも知れませんが。
(ごたごた、ざわざわ)
 このような斬新な試みのイベントには決まってひずみが出るものだ。ブリーフィングではタイムスケジュールの問題でエントラントと主催者の間で揉め事がおき一部スケジュールを変更した。ゴール後のタイムや順位の放送もままならず、観客からの不満の声を多く聴いた。計時システムに問題があるようだが、今走った選手が速かったのか遅かったのか、逆転したのか届かなかったのか、それがわからなければ面白みも半減するのは当然のことだ。アナウンサーも冷や汗タラタラで実況していたに違いない。暫定順位も一部入れ替わったり、再車検したのに実は入賞圏外だったりとエントラントからも不満の声が漏れた。まー、一番不満に思っっているのは主催者でしょうから・・・次回はきっとより素晴らしいイベントになることでしょう。
(自分らしい走り)
 自分らしい走りなんて自分で考えたことがなかったし、理解してもいない。他人がよく言う「中島さんらしい走りだった」といわれてもどこが「らしい」のか深く考えたことがなかった。そんなことをイベント初日にちょっとしたことで考えてみた。アグレッシブだとかサイドターンが速いとか、それが「らしさ」なのかな。いやいやそれは多分、走りの特徴に過ぎない。イメージした走りを冷静に正確にトレースすることを心がけているがそれも「らしさ」とはちょっと違うような気がする。今回2本とも3番時計を出しながら、2本ともPTを犯してしまい、その結果を見る限りでは「らしくないね」といわれるのはごもっともだと思う。きっとPTをしなければ「らしい走りだったね」と褒められたと思う。失敗しても成功してもやっているのは自分なんだから結局のところ全てが「自分らしい」のだとも思う。パドックに戻ってうなだれて、むしゃくしゃして、落ち込んで、これも立派な「自分らしさ」。ハイスピードからターン速度までをコントロールできないのも立派な「自分らしさ」。そう思うとちょっとは気が楽になる。
(無事でなりより)
 失敗しておいて、無事でなにより、なーんてのんきなことを思えない。なんでもっと壁ギリギリを走れなかったんだろう。ドアーミラーぐらいぶつけたっていいじゃん、と走ってしまえばこんなことを考えてしまう。勝ちたいと思う心が恐怖心にフタをしてしまう。これこそが怖いことだよね。そんな気持ちを押し殺して走った人も多いと思う。運良く事故は1回もなかった。無事で何より、と思うのは実は主催者と家族だけかも知れない。
(全日本ドライバーたるや)
 金曜日の練習走行から土曜日の公開練習まで合計4本の走行で、車のセッティングや攻略法、運転の仕方やハイスピードへの慣れという、多くの課題を少なくとも本番2本目までに高い完成度にしなければならない。短時間でそれが出来るのがトップドライバーだ。津川選手も矢島選手も、山野選手も田原選手も走るたびに完成度が高まるのをみてそう強く感じたのだ。
練習でしない失敗を本番で立て続けにするような私は、、、かっこ悪いね。ははは。
矢島選手、優勝おめでとうございます。

 佐川さんがN2クラス3位♪志賀野さんがS1クラス4位♪本当におめでとうございます。お互いに引き上げあいながら、今年1年よろしくお願いします。
応援いただいた皆様、心からありがとうございます。
大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
全日本ジムカーナ
第1戦
2004年3月13〜14日 モテギSSW ドライ N2 19位