参戦記
なつかしのキョウセイ。95、96年のホームグランドとも言うべき私の好きなコースです。広い道幅、縁石の恐怖、テクニカル突入のフルブレーキング、ゴール前のPTのプレッシャー。そんなキョウセイの特徴を十分楽しめたコースでした。また、懐かしい友人の応援も手伝って実力以上の走りができました。

(練習と本番のけじめ)
あいにくの雨。私はフロントにRE55SのTTを履いていた。これは前回モテギでRE55Sは皮むきが必要ということがわかったため、新品TTの本番導入も考慮して使用したわけです。
それともうひとつ私にとっては大切な理由があります。練習でグリップの低いタイヤを履くと、直後の本番で高い集中力が発揮できます。具体的利点は、フロントタイヤのグリップの限界点がつかみやすくなるからです。
理由は定かではありませんが、過去の経験からこのような傾向があります。
練習から本番タイヤを使うと、もっといける、もっといけると”自分勝手なドライビング”になって、”タイヤと相談するドライビング”が本番でできなくなります。また、状況が急変することにより、より感覚が敏感になるような気がします。風呂に入るときすごく熱く感じて、そのうちそうでもなくなる時の”皮膚感覚の変化”に似ています。ドライビングの場合Gの感覚とハンドルから伝わるグリップの感覚に当てはまります。
今回、本番はドライ+本番タイヤですから、前日ウェットのグリップ力とは雲泥の差です。しかし、結果としてほぼベストな走りが1本目でできました。そして2本目は”自分勝手なドライビング”をしてしまいタイムを落としたのです。
練習と本番のけじめをつけてメリハリを。お勧めです。

(コースコンディション)
本番当日、慣熟歩行で一部路面のぬれたところがありました。2速の180度コーナーリングのちょうど真ん中あたりに幅2mぐらいのウェットがあったのです。私はウェットでアンダーが出るので、出口のラインの狙いを実際走りたいところよりちょっと内側に決めました。それが、本番でドンぴしゃりとうまくはまったのです。ウェットに乗る前に小さめのラインで進入し、ウェットでフロントがスッと逃げてラインが少し膨らみます。そしてドライでまたグリップ。思い描いた脱出ラインに乗せることができました。
このとき、ウェットがあるから抑えた車速ではじめから大き目のラインを選択するのは間違いです。それでは進入と出口のドライ部分でタイヤのグリップをあまらせることになるのです。あくまでドライの車速でウェットのスライドも考慮した進入ラインを選択したことがよかったのです。
このようなケースは極まれですが、肝心なのはどこを生かしてどこを殺すかの選択です。

(津川選手の後半区間)
前半区間で0.2秒勝っていた私が後半テクニカル区間で0.9秒離され結果0.7秒の逆転をされてしまった。津川選手の後半区間は他の選手と比較しても異常に速い。100本走っても抜かせないだろう。今後の全日本戦の見所がまたひとつふえた。何とかその仕組みを盗みたいと思う。
必ず物事には原理原則に基づいた仕組みがある。津川さんいわく、DC5は低速トルクがあるから有利だそうだが、私がその理由に納得したら進歩しない大バカものである。津川さんにできて私や他の選手ににできないことが必ずある。この考え方ができるとできないとで今後の進歩に大きな差が生じるのである。ぜひとも仕組みを解明して自分や周りの進歩につなげたい。

2位は当然うれしいが、佐川さんと表彰式で並べたこともかなりうれしい。
次回は表彰台の上で並びましょう。並ぶためにはどちらかが1位です。

応援してくれた旧友諸君、私は君たちの友人であることを心からうれしく思います。ありがとう。
大会名称 日付 場所 天候 クラス 結果
全日本ジムカーナ
第2戦
2003年4月12〜13日 キョウセイ ドライ N2 2位